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2023年11月13日月曜日

cut a figure

イギリスでは、この週末はRemembrance Sundayと呼ばれる第一次大戦の戦没将兵追悼の記念日でした。

式典に出席した英王室のキャサリン妃の装いを取り上げた記事から引用です。


The Princess of Wales looked solemn as she appeared at the Cenotaph for a poignant service to remember fallen soldiers.

Kate, 41, maintained a sombre expression for the occasion and dressed in an all black outfit as she arrived at the Remembrance Sunday Service at Cenotaph in London.

On the lapel of her Alexander McQueen military-inspired coat, Kate opted for three red poppies to pay tribute to all those who have lost their lives in conflict while fighting for their country.
(Lydia Hawken. Kate Middleton cuts a solemn figure in an elegant black outfit as she joins Queen Camilla on a balcony at the Remembrance Sunday Service. Daily Mail. November 12, 2023.)


普段は華やかな英王室も、戦没者の追悼式典とあって、その装いは黒を基調とした喪服です。

記事のタイトルに、


Kate Middleton cuts a solemn figure in an elegant black outfit


とありますが、ここで使われている、"cut a figure"という表現は初めてお目にかかりました。

記事の冒頭にある、


The Princess of Wales looked solemn


と同じ意味合いになるのですが、"cut a figure"という慣用句は、


(人が)・・・の印象を与える、・・・に見える


という意味で用いられます。

「・・・」の部分は名詞figureを修飾する形容詞が担います。例えば、


cut a poor figure(みすぼらしく見える)
cut a ridiculous figure(こっけいに見える)


などです。(用例はいずれも研究社新英和大辞典から)

知ってしまえばそれまでというものですが、この表現の妙は、英文では"cut a figure"と他動詞的であるのに、和訳すると、「〜に見える」といった自動詞的な意味合いとなるところではないかと思います。

この表現の動詞"cut"はどういう意味合いなのだろいかと思います。"figure"とは姿、容姿、風貌といった意味があり、また「ひとかどの人物」という意味もあります。

似た表現に"make a figure"があり、ほぼ同じような用いられ方をしますが、動詞が"make"よりも、"cut"の方が、(相手に与える、残す)印象という点では強い感じがします。


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