昨日に続き、未成年者売春を斡旋していたとされるEpstein氏と交流のあった、政財界を含む大物の名前が記された公判記録が公開されるというニュース記事からの引用です。
A federal court in New York unsealed dozens of documents relating to sex trafficker and disgraced financier Jeffrey Epstein on Wednesday evening as the first step in a process to reveal more than 150 names of people who surfaced in a lawsuit accuser Virginia Giuffre brought against his former lover and accomplice Ghislaine Maxwell.
"The unsealed Epstein documents didn't provide the smoking gun that many hoped for," says Neama Rahmani, a Los Angeles-based trial attorney and former federal prosecutor who has been following the case. "There was no definitive list of who visited his infamous island, for instance, but there was enough to sully up some powerful people."
(Michael Ruiz. Jeffrey Epstein documents: five revelations in Ghislaine Maxwell lawsuit. Fox News. January 4, 2024.)
公開された記録から150人以上の名前が白日の下に晒されたとあります。本人達にとっては不名誉なことに違いありません。
記事で元検事という弁護士のコメントが引用されており、
enough to sully up some powerful people
とあります。
"sully"は、泥を塗る、傷つける、汚点をつける、という意味の動詞です。
"sally"という良く似たスペルの単語がありますが、これは攻撃するという意味の動詞で別の単語です。不勉強の誹りを免れませんが、はじめは勘違いしました。
ところで、"sully"はどういう語源の単語かというと、"soil"と関係があり、語源欄には"soil"を参照せよ、とあります。
"soil"にも汚す、汚損する、という動詞の意味があります。この動詞の意味は当然、名詞の"soil"、つまり土壌、土の意味から来ていると思っていたのですが、これがまた勘違いでした。
ということで、今日の1語は"sully"ですが、内容としては"soil"の語源にまつわる話となります。
上述したように辞書には名詞と動詞という2つの"soil"が別々のエントリになっていますが、それぞれの語源欄を見てびっくり!
2つの"soil"は語源が異なる(正確にいうと、語源が異なるとする説がある)ということなのです。
土壌の意味の名詞"soil"は、同じ意味合い(土地、地面)を持ち、また土台、基礎という意味もあるラテン語solumに由来しています。
一方の動詞"soil"は当然同じラテン語由来かと思いきや、sus(子ブタ)に遡るとあるではありませんか。
その後、古フランス語souillerを経て英語になったようですが、古フランス語souilとはブタやイノシシが転げ回る水溜りのことで、汚れる、汚す、という意味はここから来たもののようです。
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