未成年者買春斡旋の罪などで有罪となり、その後獄中で不審死を遂げたJeffrey Epstein氏と親交のあった関係者の氏名が公表されることになったと報道されています。
同氏は政界、財界の有力者(はたまた英王室)と親交があったとされ、これらの関係者が未成年者買春を行なっていたのではないかとの一大スキャンダルとなったものですが、約5年の歳月を経てまた一騒動ありそうです。
A U.S. court is expected on Wednesday to start revealing the names of dozens of people with ties to deceased financier Jeffrey Epstein, a move that could unveil new details about his sex trafficking.
Epstein socialized with Wall Street titans, royalty and celebrities before pleading guilty to soliciting prostitution from a minor in 2008. He took his own life in 2019 at age 66 while awaiting trial on federal sex-trafficking charges.
(Names of Jeffrey Epstein's associates set to be released. Reuters. January 4, 2024.)
公判記録などにおけるこれら関係者の氏名はこれまで公表されることはありませんでしたが、裁判所の命令により氏名が明らかになる模様です。
英語では氏名不詳者や敢えて氏名を明かさない場合に、
John Doe
という架空名をよく使います。"John Doe"は架空の男性名で日本語にすると某氏というくらいになります。女性の場合は、"Jane Doe"です。
今回明らかになる関係者は、Epstein氏の斡旋買春の顧客であった可能性がある訳ですが、「買春顧客リスト」とも言えます。ある記事の見出しでは、"John Doe list"と表現されています。
"John Doe" list in the sex trafficking case of the late Jeffrey Epstein about to go public
(CBS News. January 4, 2024.)
ありふれた、平凡(一般的)な英語名は、男性はJohn、女性はJane、というのがほぼ定着していると言えますが、この"John Doe"というのは元々はイギリスの法律用語で不動産回復訴訟において原告を仮想的に呼んだもの(研究社新英和大辞典)、だそうです。
因みに、"Richard Roe"(女性形はJane Roe)という表現もあり、こちらは同じく訴訟における被告を仮想的に呼ぶものだそうなのですが、これは知りませんでした。
恐らく"Richard Roe"よりも、"John Doe"の方が馴染みがあるのではないでしょうか。
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