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2012年8月10日金曜日

手打ち ― bury the hatchet

"bury the hatchet"という成句があります。

字義通りに解釈すると、斧(hatchet)を埋める(bury)ということですが、戦いの道具を土に埋めてしまう(もしくは覆い隠す)というわけで、その比喩するところは、争いを止める、和解するということです。

日本語の表現は豊かなものだと思いますが、矛を収めると言ったり、”手打ち”という表現もあります。

少し前の話になりますが、フェースブックとヤフーの間での特許権争いが和解の方向にあるというニュース記事から使用例を引用します。


Facebook and Yahoo bury the hatchet with wide-ranging alliance

Facebook and Yahoo have agreed to forge a broad internet advertising and licensing partnership, laying to rest their duelling patent lawsuits.

The pact settles accusations of technology patent infringement that began under the stewardship of ex-Yahoo CEO Scott Thompson, ousted after a scandal erupted over inaccuracies in his CV. Sources say interim CEO Ross Levinsohn is now the front runner for the top job.
(The Guardian. July 6, 2012.)


同じ話題ですが、別の記事では下記のようなヘッドラインです。


Facebook and Yahoo! bury patents hatchet and forge innovation alliance
(Siliconrepublic.com. July 7, 2012.)


"patents hatchet"となっているのに注目します。ここで、係争の主題である特許権(patents)="hatchet"と解釈すると、"hatchet"は争いの種、というように解釈することもできます。

"hatchet"の代わりに、"tomahawk"(トマホーク)が使われることもあります。”トマホーク”というと、米軍のミサイルを思い浮かべますが、原義は北米インディアンが使っていたまさかり(斧)のことです。


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