コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)がアメリカ・ラスベガスで開催中です。インテルが超小型のウェアラブル端末を発表、などといった話題がトップニュースを飾っていますが、ちょっと驚いたのが、販売価格が$1,200もするというソニーのウォークマンの発表です。
Sony is trying to make the Walkman cool again.
The company unveiled its Walkman NW-ZX2 high-definition music player this week at the 2015 International Consumer Electronics Show in Las Vegas.
While the device is getting a modern makeover, its no longer the low-cost music player of the past. The new 128 GB Walkman comes with a $1,119.99 price tag.
(Alyssa Newcomb. CES 2015: Sony Walkman Rises From the Ashes With Huge Price Tag. ABC News. January 6, 2014.)
かつては日本のモノづくりの象徴的存在であったソニーですが、永らく経営不振に喘いでいます。携帯ミュージックプレーヤーの分野ではアップルのiPodにシェアを奪われているかと思っていましたが、家電売り場などではウォークマンもなかなか健闘しているような印象も受けていました。
記事によれば、新型のウォークマンはマスタ音源とほぼ同レベルのハイクオリティを再現できるほか、バッテリーも長寿命なのだそうです。
さて、記事のタイトル(下記)に注目したいと思います。
Sony Walkman Rises From the Ashes With Huge Price Tag
"rise from the ashes"とは、
よみがえる;再生する;立ち直る
という意味です。“不死鳥のように”よみがえる、という意味が元々あり、辞書によっては、
rise like phoenix from the ashes
となっているものもあります。
不死鳥伝説はギリシャ神話から来ており、定期的(500年ごとと言われます)によみがえる伝説の鳥が出てきます。火に焼かれて灰になった後、その灰から再生したというものです。
かつてウォークマンは爆発的な人気を誇りました。その後、iPodやスマートフォンの興隆により、一旦人気が衰えたかもしれませんが、今回の新製品発表で果たして不死鳥のような再生を果たすのでしょうか。
ウォークマンのみならず、何よりもソニーという会社自体の再生が期待されているように思います。
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