最近30日間のアクセス数トップ3記事

2015年3月20日金曜日

questionably

昼休みにニュース記事を読んでいたら最近はやりのウェアラブル端末と健康についての記事が目に留まりました。

アップルウォッチの発売が発表されたこともあって、連日ウェアラブル端末に関するニュースが目立つようになりました。例によって私はウェアラブル端末とは無縁ですが、ランニングをするので関心がないわけではありません。

しかしながら、過去に携帯電話と健康のコーナーでもいくつか取り上げたように、電磁波を発する端末が体に何らかの影響を及ぼすものであることは以前から指摘されており、今後懸念が高まってくることも考えられます。


We have extensively alleged that mobile phones, which emit low levels of radiation, which if held too close to the human body for extensive periods, may possibly result to disturbed blood rhythms, cancer, brain tumors, and other physical condition dilemma. However, here we are in the year 2015, with businesses like Samsung and Apple persuading us to purchase their gadgets that we are supposed to attach to our bodies all throughout the day.

Although there is no authoritative investigation on the physical condition effects of wearable gadgets (the Apple watch is not even on store shelves yet), we can assume a bit from the present research on cellphone radiation.

The most authoritative and questionably fair outcome in this area come from a board within the World Health Organization (WHO), the International Agency for Research on Cancer (IARC), that consisted of 31 scientists from 14 nation states.

In 2011, the board concluded that cell phones were “possibly carcinogenic” and that the gadgets could be as dangerous as certain dry-cleaning substances and insect repellents after scrutinizing dozens of peer-reviewed studies on cell phone safety. Note that the board defended its conclusions with the remark “possibly”.
(Wearable Gadgets: The Lesser you use them and Farther they are From Your Body the Less Harmful they are to you, Study. Empire State Tribune. March 19, 2015.)


さて、少し引用が長くなってしまいましたが、中ほどに出てくる、


questionably fair (outcome)


という表現が気になりましたので取り上げます。

文脈からすると、いわゆるウェアラブル端末(Gadget)が健康被害を及ぼすことが懸念されるけれども、正統な研究調査(authoritative investigation)というのはまだないのでそこのところは実のところよく分からない、というのが前段までの論旨となっています。

そこに続けて、


The most authoritative and questionably fair outcome in this area...


と来るわけです。この"questionably fair"を見て、私は、一体“それ”(これから言及しようとしている研究調査の結果=outcome)は"questionable"(いかがわしい)なのか、それとも"fair"(もっともなこと)なのか、と疑問が出てきました。

一体、"questionably"とはどういう意味なのでしょうか?

形容詞である、"questionable"はよく見かけますが、"questionably"は副詞であり、ここでは"fair"を修飾する関係になっています。

"fair"を否定すると考えるならば、“それ”(結果)はもっともらしいとは思われない、つまり“いかがわしい”ということになりますが、それならばなぜ単に"questionable"としないのかという疑問が出てきます。また、前半の"most authoritative"とも矛盾するような感じがしてしっくりきません。

ひょっとして誤用でしょうか?


2 件のコメント:

  1. Collins English Dictionaryの電子版を見ると,「議論の余地のある」arguablyの同義語としてquestionablyを載せています。ほかの同義語としては肯定的なpotentially, plausibly, feasiblyとともに,「議論・疑問の余地のある」ことを意味する,否定的なdebatably, deniably, disputably, refutablyも載せており,意味にかなりの振れ幅があることが理解できます。このことから判断すると,この文脈においては「議論の余地はあるものの,恐らく正しいと思える」を意味するarguablyと同じように筆者が使おうとしている可能性が浮かび上がってきます。そう考えるとquestionably fair outcomeは「疑問の余地は残しながらも,まずはもっともだと思える結果・結論」といった意味で使っているのではないかと推測できるのではないでしょうか。そう考えると,はっきりと確実に誤用だ,とまで言い切れるものかどうか,悩ましいところだという気がしています。 英語教室 Lingo-Field (仙台)

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。なるほど、と読ませていただきました。"arguably"と同じように用いていると考えると納得がいきますね。そうすると誤用とまでは言い切れないです。勉強になりました。

    返信削除