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2016年8月9日火曜日

Cuppingって何? ― hickey

リオデジャネイロオリンピックで、競泳ではこれまでに最多のメダルを獲得しているマイケル・フェルプス選手の体に「青い痣」のようなものが目立つと話題になっています。まさか大事な試合前に体をぶつけたり、殴られたりしたということはありますまい!?


Don't be surprised if your friends and neighbors are soon covered in purple spots.

"Cupping" is poised to become the latest fad.

Swimming champion Michael Phelps' use of cupping, a type of alternative medicine intended to ease muscle pain, has attracted nearly as much attention as his latest gold medal.
(Liz Szabo. There's no evidence cupping works. Why is it so popular? USA Today. August 8, 2016.)


同選手の体に点在する青い痣は、Cuppingと呼ばれる施術で出来るものだということです。

ところで、Cuppingとは何なのでしょうか?


Cupping, which has been used in traditional Chinese medicine, involves using cups to create suction on the skin. Fans claim that pulling the skin away from the body improves their blood flow. What's not in dispute: The procedure leaves people covered in dark purple marks.
(ibid.)


"Cupping"とは古くから中国で行われている施術のことで、日本語では吸角と呼ばれています。

ちょうどカップのような形状をした器具を皮膚に吸着させ、血流を良くすることで疲労回復等を図るもののようです。

オリンピックのゴールドメダリストが実践しているだけに、今後大流行するかも知れませんが、本当に効果があるんでしょうか?

専門家によると、効果はあるとしてもそれはプラセボ効果くらいだろうということです。


But cupping isn't going to turn the average person into an Olympian, Glatter said.

“It’s a hickey, to be honest,” Glatter said. “What you’re getting is a large, circular hickey.”
(ibid.)


つまり吸角療法をやったところでオリンピック選手にはなれませんよ、という笑い話です。

"hickey"という見慣れない単語が出てきます。この"hickey"というのは、


痣、にきび;キスマーク


の意味なのですが、語源不詳とされています。


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