今日の朝刊で、中国で世界初のクローンサル作製に成功したと報じられていました。衝撃を受けました。
クローンと言えば、1996年に羊の「ドリー」で初めてクローンを作製することに成功したことを覚えておられる方は多いと思います。
今回は、2匹のサルをクローン技術で作製しており、人間と同じ霊長類動物におけるクローン技術の適用ということで、倫理上の議論を呼ぶのではないかと言われています。
Monkey see, monkey 2: Scientists clone monkeys using technique that created Dolly the sheep
(CNN) — For the first time, scientists say they created cloned primates using the same complicated cloning technique that made Dolly the sheep in 1996.
Shanghai scientists created two genetically identical and adorable long-tailed macaques. The monkeys are named Hua Hua and Zhong Zhong, a version of the Chinese adjective Zhonghua which means the "Chinese nation" or "people."
(Jen Christensen. Monkey see, monkey 2: Scientists clone monkeys using technique that created Dolly the sheep. CNN. January 24, 2018.)
さて、引用したのはCNNの記事ですが、記事のタイトルに着目してみましょう。
Monkey see, monkey 2: Scientists clone monkeys using technique that created Dolly the sheep
のっけから、"Monkey see, monkey 2"という、何やらよく分からないフレーズですね。
"monkey 2"の方は、クローンで作製された2匹のことを指しているというのは想像がつきます。そのことにかけたフレーズといういうことでしょうが、元のフレーズは知らないと分からないかもしれません。(私もこの記事をきっかけに知りました。)
元のフレーズとは、
Monkey see, monkey do.
というフレーズなのですが、これは「猿の物まね」といったような意味だそうです。(手元の辞書には載っていませんでした。)
つまり、猿が見たこと("Monkey see")を、そのまま真似して行う("monkey do")、ということですね。
一説によると、この"Monkey see, monkey do."はpidgin English(英語を母語としない中国人などが、ビジネスシーンなどで意思疎通のために最低限の語彙・文法レベルで使う英語)が起源とも言われているそうです。
うがった見方をすると、羊のドリーで初めて成功したクローン技術をサルに応用したということで、中国の科学者に対する強烈な皮肉が込められているのかもしれません。記事にはそこまで書いていませんが。
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