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2018年1月4日木曜日

Good riddance.

このところ飛行機を利用する機会がほとんどないと言っていいくらい減りましたが、特に国際線のロングフライトなどは皆無です。

乗る機会がもう何年も無いからなのですが、空港や機内の事情というのも随分変わっているのだろうなと想像します。


Airlines have been shrinking their seats for a long time, aiming to reduce the planes’ weight and squeeze in more passengers. But lately, some carriers have been going one step further in redesigning their seats: They’re taking away the seatback screens.

Formally called in-flight entertainment, the screens, and the preselected media on them, go a long way toward keeping passengers happy and distracted. The longer the flight, the more useful the seatback entertainment becomes.
(Martha C White. Those Seatback Screens on Planes Are Starting to Disappear. New York Times. January 1, 2018.)


長時間のフライトで時間を潰す気晴らしといえば、フライト中に上映される映画か、インフライトエンターテイメントと呼ばれる各席、前のシートの背もたれ部分に取り付けられた小さな画面で操作する音楽やゲームなどを選択できるデバイスです。

ところが、航空各社ではこのインフライトエンターテイメントを廃止する動きがあるそうです。

記事によりますと、このデバイス設定には、1台あたり、約1万ドル(約100万円)のコストがかかっているということですから、驚きです。

ですが、この類のデバイスでは技術の進歩が速く、世代交代による入れ替えも頻繁に必要となることを考えると、航空各社がコスト削減のターゲットとして着目するのも分かるような気がします。

当然ながら、廃止の動きには賛否両論あるようです。


Some travelers are happy to say “good riddance” to the seatback screens. Lindsay Renfro, an associate professor at the Mayo Clinic, is among them. She travels about once a month for her job developing clinical trials for cancer research and views seatback entertainment as something of a redundant amenity.

“There are screens everywhere else in life,” she said. “I know that when I am flying and I look around me, people are by and large using personal devices, even when a seatback screen is available to them.”
(ibid.)


引用したのは廃止に好意的な意見ですが、


good riddance


という表現を初めて見ました。

辞書を引くと、”riddance”には厄介払いという意味があるようです。取り除くという意味の”rid”と関連する単語です。

そして、”good riddance”は、いい厄介払いだ、つまり、(無くなって)せいせいする、というくらいの意味です。

今時の利用者は一人1台以上のモバイル端末を所有しており、インフライトエンターテイメントなどには見向きもしない人も多いのでしょうか。

モバイル端末を持たない利用者には困ったことかも知れません。

航空各社の中には、利用者のモバイル端末向けのエンターテイメントアプリを提供しているところもあるようです。

一方、自分が所有するモバイル端末を使わなければならないことに抵抗を感じる利用者もいます。フライト中にバッテリーが減ってしまい、到着してから使えなくなることを懸念しているからです。

自分の前の座席に取り付けられたスクリーンのことを懐かしく思う日もそう遠くないのかもしれません。


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