新年明けましておめでとうございます。今年も、えいご1日1語を宜しくお願い申し上げます。
さて、新年のめでたいこの日の話題としてどうかとも思うのですが、北朝鮮に関するニュースからです。
SEOUL, South Korea — North Korea’s leader, Kim Jong-un, moved Monday to ease his country’s isolation by offering to send a delegation to the Winter Olympics in South Korea next month, even as he claimed to have accomplished the ability to launch a nuclear missile at the mainland United States.
Mixing the nuclear threat with an overture for easing tensions on the divided Korean Peninsula, Mr. Kim proposed immediate dialogue with South Korea to discuss the North’s participation in the Olympics.
If such talks were held, they would mark the first time the two Koreas have had an official dialogue since the South’s new president, Moon Jae-in, took office in May. Mr. Moon has doggedly championed dialogue with the North, even as President Trump has threatened military action to stop the North’s nuclear weapons program.
(Choe Sang Hun. Kim Jong-un’s Overture to South Korea Signals Possible Thaw in Nuclear Crisis. New York Times. December 31, 2017.)
年の瀬が押し迫る中、北朝鮮によるミサイル発射の徴候も報じられていたところであり、あまり新鮮味はないかもしれません。
年が明けて、金正恩朝鮮労働党委員長による新年の辞では、米本土を射程に収める核ミサイルについて言及したもので、これまでと変わらずの強硬的な姿勢が窺われるものでした。
一方で、韓国に対しては対話の姿勢も見せており、平昌で開催される冬季オリンピックに北朝鮮が参加する可能性を示唆している模様です。
記事のタイトルと文中で、
overture
という単語が使われています。
実はわたくし、クラシック音楽が好きなのですが、”overture”と聞くと、「序曲」という日本語が反射的にに出てきます。
「序曲」というのは歌劇などの作品で本編のストーリーが始まる前に演奏される管弦楽作品のことです。歌劇作品では2時間や3時間のも渡るストーリー全体をギュッと10分程度に圧縮したような内容になっています。
言うまでもなく、引用記事における”overture”は序曲の意味ではなく、
something first offered or suggested with the hope of reaching an agreement
(Merriam-Webster Dictionary)
という意味であり、交渉にあたってまずはぶつけてみる提案、ということです。
2018年、北朝鮮を巡る情勢はどのように展開するのでしょうか?
2018年1月1日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿