稀代の物理学者として知られるStephen Hawking博士が今年初め亡くなりましたが、博士の死後に出版された著書の内容が話題になっています。
私は石原新太郎前東京都知事が某新聞のコラムでHawking博士の予言についてたびたび言及していたのが印象に残っているのですが、それは地球と人類がいずれ滅んでしまうというものでした。
下記に引用する記事によりますと、話題の著書の内容というのは人工知能(AI)が人類の運命を左右することについても触れているとあり、興味深く思われます。
Stephen Hawking has a final message for humanity: If robots don’t get us, climate change will.
Hawking, who died at age 76 of a degenerative neurological disease earlier this year, offers his parting thoughts in a posthumously published book called Brief Answers To The Big Questions, which comes out Tuesday. It’s a message worth heeding from a man who is probably the most renowned scientist since Einstein, best known for his discovery of how black holes function. Hawking’s book A Brief History of Time sold more than 10 million copies and tackled questions as big as “How did the universe begin?” and “What will happen when it ends?” in language simple enough for the average reader.
(Abigail Higgins. Stephen Hawking’s final warning for humanity: AI is coming for us. VOX. October 16, 2018.)
さて、今日の一語ですが、「死後の~」を意味する単語、
posthumous(ly)
を取り上げたいと思います。
この単語が「死後の~、死後に起きる~」という意味であることを暗記している人は多いでしょう。接頭辞のpost-は、「後の~」を意味しますから意味も推測しやすいかもしれません。
では、後半部分のhumousという部分ですが、私は勘違いしていたのですが、そのスペルから"human"と関連しているのかな、などと漠然と思っていましたがこれが間違いでした。
この"posthumous"という単語はいわゆる勘違い、語源学の用語では民間語源(folk etymology)によって生まれた単語で、元々は単に「後~」を意味するラテン語の形容詞posterusの最上級postumusだったのですが、humousの部分はラテン語で埋葬を意味するhumareという動詞との連想からそのようなスペルになったものだそうです。
私の推測が勝手な勘違いというのと言ってみればおんなじかも知れません。
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