数年前にランニングを始めてからというもの、食べるものに気を遣うようになりました。
摂取カロリーというのもありますが、食べるものがランニングのパフォーマンスにどう影響するかといったことも気にし始めるようになったのです。
少しでも健康に良いものを食べようとするのは人の性みたいなものかもしれませんが、生活習慣病が大きくクローズアップされる今日、巷には色々なマーケティングが溢れており、近年はほとんどあらゆる食品、飲料品が何らかの効能を謳っていると思われます。
消費者である我々はそのようなマーケティングに踊らされているのだということをそろそろ気づいてしかるべきかも知れません。
If you’re buying avocados because they’re a superfood, nibbling on dark chocolate because of its antioxidant properties and sipping a soda now and then because you can just work it off at the gym, you’ve been had.
In her new book, “Unsavory Truth: How Food Companies Skew the Science of What We Eat,” Marion Nestle, an NYU professor in nutrition, food studies and public health, delivers unsettling news. A vast amount of nutritional research is funded and influenced by the food industry, who use “science” as a marketing tool, making unhealthy foods seem OK and turning wholesome foods into incredible cure-alls — often against the interest of public health and defying common sense.
(Hailey Ebar. How the food industry fooled us into eating junk. New York Post. October 27, 2018.)
ワインにコーヒー、バナナ、納豆、ヨーグルト、等々、枚挙に暇がありませんが、健康への実際の効果を得ようと思えば現実的にはあり得ないくらいの量を摂取しなければならないということは明確にはされず、ただキャッチコピーのみが前面に出てきます。
引用した記事ですが、
you’ve been had
という部分に注目しましょう。
ここでの動詞"have"の意味を改めて辞書で確認することになったのですが、ランダムハウス英和辞書では数多くある意味のうち、一番最後に、
(人を)だます、欺く
と載っていました。
通常受身形で用いられるものですが、この用法を実際に目にするのは初めてのような気がします。
辞書の定義でも一番最後に出てくることからも、非常に珍しい用法なのではないかと思われました。
コーパスを用いてこの用例を検索するのは少しコツが要ります。
In public opinion, the bank never seemed to recover from its early portrayal of itself as victim. It didn't take long for rival bankers and pundits to question how such an august institution could be had by a single second-tier trader.
(Christian Science Monitor, 2008)
動詞"have"が受身形で用いられること自体が少ないと思いがちですが、意外と多くあるものです。騙すという意味での用法はあまり多くを見つけることはできなかったのですが、"had"に続いて前置詞byで騙すという行為者を示していることが多いようです。
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