米自動車会社のテスラのCEOであるマスク氏が、同社の上場を廃止してPrivate companyになる意向をツイッターでつぶやいたというニュースが少し前にありました。
このつぶやきがきっかけで同社の株価が高騰し、米証券委員会(SEC)が調査に入ったそうです。
マスク氏は自社株の価格操作をしたと見做され、20億円近い罰金を払わされることになったそうです。
What’s worse than paying millions in fines to the feds? For Elon Musk, it may be the fact that he’s lost his Twitter privileges.
After slapping Tesla and its billionaire boss with a $20 million fine each over Musk’s misleading Aug. 7 tweet about taking the company private, federal regulators this weekend gagged Musk from tweeting any more Tesla news without a company lawyer’s OK.
(Carleton English. The SEC just yanked Elon Musk’s Twitter privileges. New York Post. September 30, 2018.)
政治家にしろ、会社経営者にしろ、SNSを使った発信が活発ですが、発言内容には慎重にならなければならないのは言うまでもありません。
今回の一件でマスク氏はこれまでのように自由奔放なツイッター上でのつぶやきはできなくなる見込みなのですが、そのことを表現しているくだり、
federal regulators this weekend gagged Musk from tweeting any more Tesla news without a company lawyer’s OK
という部分での"gag"という動詞に着目してみました。
"gag"とはご存知のように猿轡(さるぐつわ)のことです。つまり自由にものが言えないようにするものであり、動詞の意味合いとしてはMerriam-Webster Dictionaryでは、
to prevent from exercising freedom of speech or expression
と定義されています。
興味深いことに、"gag"の語源は中期英語gaggenに遡るという説明がありますが、このgaggenというのは擬声語だというのです。
つまり、首を絞められたり、息を詰まらされたりしたときに発する喘ぎ声ということなのですが、たしかに言われてみればなるほどという感じもしないではありませんね。
2018年10月1日月曜日
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