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2018年10月15日月曜日

disenfranchise

アメリカ・ジョージア州知事選がきな臭いことになっているようです。

記事の引用を読んでみましょう。


As a crisis of potential voter suppression in Georgia deepened, the Democratic candidate for governor accused her opponent of seeking to disenfranchise people of color and women by creating a “miasma of fear” around voting.

Stacey Abrams, who if elected would become the first African American woman governor of any state, is running against Georgia’s Republican secretary of state, Brian Kemp.

A lawsuit filed by civil rights groups on Thursday accused Kemp of seeking to disenfranchise more than 50,000 voters, up to 80% of them minority voters, by suspending voters from registration rolls if records held by various state agencies show any slight discrepancy in how a voter’s name is hyphenated, spelled or spaced.
(Stacey Abrams: GOP opponent creating 'miasma of fear' over voting in Georgia. The Guardian. October 14, 2018.)


選出されれば米史上初のアフリカ系女性知事となるStacey Abrams氏に対し、共和党候補のBrian Kemp氏は同州書記官の立場を利用して奇策に出たとされます。

その奇策とは、


seeking to disenfranchise more than 50,000 voters


ということなのですが、ここで"disenfranchise"とは辞書を引くと「選挙権の剥奪」と載っています。

今回の選挙は人種的マイノリティの動向が注目される中、Kemp氏の手による"exact match law"は氏名の不一致等、有権者の登録名簿の不備がある有権者は特別な手続きを必要とするもので、Abrams氏の支持者を実質的に投票できないようにすることを目論んでいると批判されているものです。

フランチャイズ(franchise)というカタカナ語は日本語でも馴染みがありますね。よく聞く「フランチャイズ」とはほとんどの場合、商業店舗などの「チェーン店」とほぼ同義です。

語源を紐解くと、"franchise"とは元々"make, put in free"(自由にする)という意味でした。これは奴隷の身分から解放するというような話でした。

その後、市民権を与える、さらに特権付与、さらには選挙権の付与、というように意味が拡大してきました。

我々がよく知っているカタカナの「フランチャイズ」の意味、つまり"authorization by a company to sell its products or services"というのは20世紀になってから生まれた意味合いです。


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