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2018年11月21日水曜日

mealy-mouthed

亡命していたサウジアラビアのジャーナリストカショギ氏がトルコの大使館で殺害された一件は、サウジアラビアの皇太子がその殺害を直接指示した疑いが強まっています。

一方、トランプ大統領は皇太子の関与については、様々な政治的な思惑があってのことか、明言を避けている模様です。


Trump's mealy-mouthed statement on the Jamal Khashoggi murder is actually prudent

President Trump was right to make a deliberately blurry finding on Saudi Crown Prince Mohammed bin Salman's culpability for the Oct. 2 murder of Saudi dissident, Jamal Khashoggi at the Saudi consulate in Istanbul, Turkey.

"It could very well be that the crown prince had knowledge of this tragic event," Trump declared Tuesday, "maybe he did and maybe he didn’t."
(Tom Rogan. Trump's mealy-mouthed statement on the Jamal Khashoggi murder is actually prudent. Washington Examiner. November 20, 2018.)


記事のタイトルで使われている、"mealy-mouthed"とは、あることについて遠回しに言う、はっきりと物を言わない、という意味で用いられる表現なのですが、変わった表現ですね。

American Heritage Dictionaryを引いてみますと、


Akin to the German expression Mehl im Maule behalten, to be indirect in speech (literally, to have meal in the mouth).


という解説がありました。

つまり、ドイツ語のフレーズ"Mehl im Maule behalten"に因むということなのですが、意味合いとしては"have meal in the mouth"ということで、口の中に食べ物を含んで、という意味かと思いました。

改めてドイツ語の辞書も引きましたが、ドイツ語Mehlは"powder"とあり、粉のことです。英語でも"meal"は食事、食べ物という意味の他、粗挽き粉という意味がありますのでそちらを指していることになります。

たしかに、口の中に粉を含んでいるといかにもしゃべりにくそうです。

日本語では「奥歯に物が挟まったような物言い」などと言いますが、それに近いでしょう。


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