今日は時事ネタではありません。
ニュース記事からのネタがなかったというのもありますが、通常通勤電車の中でグーグルニュースなどから面白そうな記事を探しているのですが、最近老眼が進んでいるようで、混み合った揺れる電車内でスクリーンを注視するのが辛くなってきました。
ということで、今日は吊革につかまってぼんやり外の景色や社内の吊り広告やらを見て過ごしたのですが、目に留まったのが、
非常用ドアコック
と書かれた出口付近の貼り紙シールの表示でした。
小さな扉の中に恐らくはその「非常用ドアコック」が収まっており、それを操作することで通常は車掌が操作する自動ドアを、非常時には乗客が手で開けるようにするための装置だと思われます。
ところで、この「非常用ドアコック」と書かれたシール表示には英語の表記もされているのですが、その英語が、
emergency door-handle
となっています。
つまり、コック(cock)ではなくて、ハンドル(handle)、なんですが、「ドアコック」はひょっとして和製英語なのか?などと思って調べた次第です。
結論から言うと、"cock"には、次のような定義があり、
A faucet or valve by which the flow of a liquid or gas can be regulated.
(American Heritage Dictionary)
これは栓や弁、バルブのことを言っていますが、機構としては恐らく電車の非常用ドアコックが持つものとして適当だと思われ、"door cock"という英語もあり得るものと思われます。
"cock"の語源を辿ると、この単語が持つ鶏(雄鶏)の意味がまずありますが、ラテン語のcocusに遡りますが、さらにはcocoというのは擬声語で、鶏の鳴く様子を表現したものです。
弁やバルブを操作する「ハンドル」の意味が加わった背景は定かではありませんが、その形状が鶏を想起させた可能性も言われています。(Online Etymology Dictionary)
最後に、"cock"には俗語として男性器の意味があるのは、これもご存知の方が多いと思われます。
グーグルの画像検索で"door cock"を検索すると、人前では大変なこと(NSFW)になりますから、要注意!!
結局のところ、電車内の「非常ドアコック」の英訳が"door cock"ではなく、"door-handle"となっているのは、スラングとしての"cock"を避けたのではないのか、というのが小生の推測です。
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