新型コロナウィルス感染症の拡大の影響で、テレワークやリモートワークを採用する企業が増えてきています。
サラリーマンも通勤の苦痛から解放されたり、上司の顔を見なくても良いのが幸い、などと歓迎する向きはありますが、実は隠れたコストというのもある、という記事に目が留まりました。
If you thought working at home was going to save you money, think again.
Despite the potential for savings on commuting-related expenses, dry cleaning bills, and shopping for work attire, there are other less-obvious expenses that can really pile up while working from home.
Many employees may not realize they are likely plunking down significant change on below-the-radar things like electricity bills, phone data plans, supplies for their home office, and personal device wear and tear, says Patrick Donnelly, vice president and senior wealth advisor at The Colony Group, a registered investment advisor.
(中略)
Then there are even more under-the-surface expenses—like the potential cost of increased wear and tear on employees’ personal technology devices. “Home computers, laptops, and tablets are getting worked harder than ever and these devices will not last as they otherwise would,” Donnelly says.
(Cheryl Winokur Munk. The Hidden Expense Of Working At Home. Forbes. June 22, 2020.)
会社(オフィス)に出社しないリモートワークでは、通勤交通費がセーブできることが大きいことは言うまでもありませんが、その他、ビジネスに適した服装や靴の購入費用などを抑えられるという側面もあります。
一方、リモートワークが続くことで見過ごされがちなのはネット環境にかかる通信費の他、光熱費でしょうか。PC電源は元より、これから暑くなってくると自宅のエアコンも入れっぱなしでないと辛いということもあるでしょうし、出勤していた時間帯はかからなかったコストがのしかかってくるとも言えます。
さて、記事の中で、
Many employees may not realize they are likely plunking down significant change on below-the-radar things like electricity bills...
というくだりがあるのですが、"plunk down"という動詞句が見慣れないものだったので辞書を引いてみると、
(金を)(ポンとほうり出して)払う
という意味でした。(ランダムハウス英和辞書)
"plunk"にはそもそも、弦を弾く、ポロンとかき鳴らす("pluck"という動詞と同根)という意味があるのは知っていましたが、お金を払うという意味があるとは知りませんでした。
弦楽器をつま弾く際の音と、コインや札束といった実際のお金を置く(放り出す)際の音に類似性を見出した故にこのような意味に発展したのだろうと想像します。
今後、感染症対策の一環でキャッシュレス社会がますます進んでいくことが予想される中、お金を払うこととその際の音というものの結びつきも希薄になると考えると、"plunk down"という表現を後世の人たちはどのように想像することになるのだろうかと、いささかどうでもいいようなことを考えたりします。
2020年6月24日水曜日
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蘭です。
返信削除plunkは「弦を弾く」の他に、急落・暴落という意味もあるようです。そこから、力強く音も立てて何かを置くという意味になったのでしょうか。
大変勉強になりました。ありがとうございます。