アメリカ・ミネソタ州で発生した黒人男性暴行死に端を発する抗議デモは止む気配がありませんが、週末、デトロイトでのデモ活動では、パトカーとデモ参加者の大事故につながりかねない危険な状況があったようです。
USA Today紙の記事からの引用です。
DETROIT - What had been a mostly peaceful protest took a dangerous turn late Sunday when a Detroit police officer drove an SUV through a crowd of protesters after they surrounded the vehicle and began pounding on it.
With the overhead lights flashing, the officer behind the wheel gunned the accelerator, sending protesters flying onto the pavement while others scurried out of the way as the vehicle lurched through the crowd. At one point, the SUV jerked to a stop and then sped away with at least two protesters on the hood, throwing them to the ground a dozen yards later.
One of the men thrown from the hood clutched his leg and limped after he stood up. The other man appeared unharmed. Both men continued to march back to Patton Park.
(Detroit police SUV drives through crowd after protesters climb on hood. USA Today. June 29, 2020.)
デモ参加者が道路を練り歩くシーンが想像されます。その間を縫うように低速で進むパトカー。何があったのか判然としませんが、パトカーを取り囲むような格好になったデモ参加者の一部が車体を叩いたりボンネットに乗りかけたりしたようです。急発進させたパトカーのボンネットに男性2名を乗せて前進し、ふるい落とすようなことになったようです。
ところで、記事の中で、
the officer... gunned the accelerator...
というくだりに、おや、と思いました。
"gunned"というのは、銃を意味する"gun"の動詞形だと分かりましたが、その"gun"と"accerelator"が結び付くとは思わなかったからです。
辞書を引いて納得、なのですが、"gun"という動詞には、
(車などの)速度を急に増す、猛スピードで運転する、エンジンをふかす
という意味があるんですね。
「ガン」(gun)というのは拳銃に限らず、噴霧器のような構造の器具において、対象物に向けて液体などを射出するパーツを指しますが、自動車のエンジンも恐らくこのような機構があることから、この“gun the accelerator”という表現になっているのでしょう。
ちなみに、車をぶっ飛ばして運転する、という時に、“gun it”という表現があるそうです。
同じような意味合いで、以前取り上げた、“hit the gas”という表現も参考下さい。
2020年6月30日火曜日
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