テニスはやったこともなく、また試合を観戦するのが好きという訳でもありませんが、ノヴァク・ジョコビッチという有名な選手の名前はよく聞きます。
そのジョコビッチ選手が、開催中の全米オープンで、対戦するスペインの選手との第1セットを落としてしまったのですが、腹立ち紛れに放ったボールがジャッジに当たり、ケガをさせてしまうというハプニングがあったようです。
(CNN) — The US Open was supposed to be a slam dunk for Novak Djokovic but instead of moving closer to Roger Federer in the Grand Slam record books, the world No. 1 was defaulted Sunday when he struck a line judge with a ball.
The Serb had just been broken to trail 6-5 in the first set against Spain's Pablo Carreno Busta in New York when he hit a ball behind him. Djokovic wouldn't have been aiming at anyone but it hit the line judge -- seemingly near the face -- and she fell to the ground.
(Ravi Ubha. Djokovic defaulted from US Open after striking line judge with ball. CNN. September 7, 2020.)
勿論狙った訳ではありませんが、テニスのスーパープレイヤーが放ったボールはジャッジ(写真から女性のようです)の顔面付近を直撃し(喉に当たったという報道があります)、女性は痛みにうずくまったようです。
この事故により、ジョコビッチ選手は、
the world No. 1 was defaulted Sunday
ということなのですが、ここでの"default"の用法は見慣れないものでした。
辞書を引くと、不戦敗になる、棄権する、などと載っていました。
デフォルト、と聞くと、債務不履行とか、近年ではコンピュータなどの入力画面で初めから表示されている内容(デフォルト値)、といった意味をまず思い浮かべますが、"default"に不戦敗とか棄権という意味があるとはこの記事で触れるまで知らなかったです。(以前取り上げた“default”の投稿もご覧下さい。)
ところで、この事故に関するニュースでは、"defaulted"ではなく、"disqualified"と表現している記事も認められます。
"disqualify"は、資格を剥奪する、失格させる、という意味であり、"default"よりも馴染みがあるように思います。
一方、"default"の意味は不戦敗、棄権、ということですが、“disqualify”が意味する失格処分とは少し違うようにも思われます。
ちなみに、この件に関する全米オープンの公式声明では"default"という表現が使われていました。
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