オーストラリアはご存知の通り南半球にある国ですが、同国を指すのに、
antipodean
という表現が用いられることがあります。
これは、"antipodes"という単語から来ているのですが、日本語にすると、
対蹠地、対蹠点
という、これまた聞きなれない表現の単語になります。
「たいせき」、もしくは「たいしょ」と読むのですが、正反対、というのがその意味合いで、つまりは地球上で北半球側に位置する立場から見たら、中心を通る赤道に対して正反対の場所にある、ということを言っている訳です。
Hundreds of criminal gang members around the world were tricked into using a phone encryption app operated by the FBI to plan their heinous crimes, leading to their arrests, according to authorities.
Law enforcement officers in Australia and New Zealand began to unveil the scope of what is known as Operation Trojan Shield late Monday.
(中略)
Antipodean authorities credited the scheme with the arrest of more than 250 individuals and the seizure of more than 100 illegal firearms and other weapons, as well as millions of dollars in cash, drugs and other assets.
(Samuel Chamberlain. FBI encrypted phone app leads to hundreds of global underworld arrests. New York Post. June 7, 2021.)
従って、"antipodean"は特にオーストラリアに限らず、ニュージーランドもそのように呼ぶことがあります。
語源的には、接頭辞のanti-はみなさんも良くご存知の「アンチ」の意味であり、pod-は足を意味するギリシャ語です。
北半球側と南半球側とで、足裏がちょうど真反対、という発想が面白いですが、真面目な話、イギリス人の概念であり、見方を反映した単語ということになります。
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