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2021年6月29日火曜日

こんな意味もあったの? ― visit

今日のヘッドラインを斜め読みしていましたら、アメリカで電子タバコのメーカーが多額の罰金を支払うことで合意したニュースに目が留まりました。

日本でも電子タバコの愛用者が増えているようですが、米国では未成年者の使用と健康被害が社会問題化しており、メーカーによる販促活動に問題ありとされていました。

ノースカロライナ州での訴訟では、メーカーであるJuul社が4千万ドルを払い、購入時の年齢確認を厳格化することなどで和解に至ったようです。


Juul has agreed to pay $40m to the state of North Carolina to settle a lawsuit that accused the e-cigarette maker of marketing its products to minors.

The settlement, announced on Monday by the North Carolina attorney general, Josh Stein, is the first reached by the company with a state government. A trial was set to start in July.

The deal also includes restrictions on sales of products that appeal to minors and requires Juul to produce yearly reports demonstrating its compliance.

Stein told a news conference he began investigating Juul after “hearing from friends about the devastation that this product had visited on kids’ lives – addiction, depression, bad grades, switching schools, medical treatment and more”.
(Juul, accused of marketing to teens, settles vaping case for $40m. The Guardian. June 28, 2021.)


上記の引用中、ノースカロライナ州検事長のコメントを引用している箇所がありますが、おや、と思ったのが、


the devastation that this product had visited on kids’ lives – addiction, depression, bad grades, switching schools, medical treatment and more


というくだりの、"visit"という動詞の用法です。

ごく基本的な単語"visit"は「訪問する」という意味だというのは誰でも知っていますが、ここでは、


(災難などが)(被害や苦痛などを)もたらす、襲う、見舞う、苦しめる


といった意味合いで用いられているものです。

文語的な表現として辞書に載っていますが、不勉強ながら、このような用法での"visit"を見たことがありませんでした。



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