最近30日間のアクセス数トップ3記事

2021年6月23日水曜日

hairball

新型コロナウィルス感染症のワクチン接種は欧米を始め、日本でも進んできており、パンデミックの終焉に期待が寄せられるところですが、一方でワクチン接種をどのように推進すべきか、接種率を上げるためにどうしたらよいのか、といった別の問題が生じています。

日本では職場や大学での集団接種も始まりつつありますが、ワクチン接種はあくまで本人の自由意思に基づくもので、強制ではない、という意見を目にしたり耳にすることが多くなりました。

また、既に接種を終えた人たちはマスクを着用しなくても良いのか、ワクチン接種していない人は接種した人と区別(差別)されることが果たして適切なのか、といった議論を呼んでいます。


America's largest garlic farm needs 1,000 workers to harvest its annual crop, but faces an unexpected hurdle in this year's recruitment drive: it now must document and track the COVID-19 vaccine status of these seasonal laborers.

Employers in California's Santa Clara County, including Christopher Ranch, are required as of June 1 to ascertain if their workers have been vaccinated and check in every 14 days on those who say they have not or who decline to answer.
(Tom Hals. U.S. employers wrestle with COVID vaccine requirements in regulatory "hairball." Reuters. June 22, 2021.)


上記はロイターの記事から引用したものですが、記事のタイトルで使われている、


hairball


という単語が引っ掛かりました。

毛玉、という意味ですが、何か特別な意味合いがあるのかと思って辞書を引いてみるものの、どの辞書にもそれらしき意味合いは確認できません。

記事を読み進めていくと、以下のようなくだりで、"hairball"は発言の引用中に出てくることが分かります。


In Montana, however, a recently enacted law discourages employers from asking about vaccination status because it could lead to discrimination claims, according to employment lawyers.

"It's a hairball," said Eric Hobbs, an employment attorney with Ogletree Deakins in Milwaukee. "It's all very confusing."
(ibid.)


文脈の流れから、"hairball"とは恐らく困った状況、ややこしい、複雑な状況、を指す表現であろうことは分かります。

ネットで検索してみると俗語表現として、やはりそのような意味で用いられるようです。

小生は猫を飼っていますが、猫は毛づくろいのために自身の体毛を舌で舐めます。その結果できた毛玉を吐き出すということを繰り返すのですが、見た目に良いものでないことは確かです。

手元の研究社英和大辞典では、"hairball"の意味に、いけ好かない奴、という意味が載っています。このほか、酔っ払い、という意味もあるようです。

パンデミックの救世主であるはずのワクチンが新たな分断の原因となりかねないのは残念なことです。



0 件のコメント:

コメントを投稿