大統領と言えどもひとりの人間、ムカつくことはあるのでしょう。
ホワイトハウスで行われた会議の席で、Fox Newsの記者の質問に苛立ったバイデン大統領が記者のことを口汚く罵ったと報じられています。
"son of a b——"と伏字にされていますが、大統領はマイクがオフになっているものと勘違いしたようです。
WASHINGTON – President Joe Biden used an epithet to describe a reporter who shouted a question about inflation during a White House meeting with members of his Cabinet on competition and pricing.
Fox News' Peter Doocy asked the president whether he thought inflation would be a "political liability" ahead of November's midterm elections. Biden's reaction was caught on a hot mic.
"That's a great asset, more inflation," Biden said. "What a stupid son of a b----."
(Courtney Subramanian. President Biden caught on hot mic calling reporter a 'stupid son of a b----' over inflation question. USA Today. January 24, 2022.)
今日取り上げる単語、"epithet"は、軽蔑語、罵り言葉、という意味で用いられていますが、元々は添え名、別称、という意味で、ギリシャ語で、「〜の上、外」という意味の接頭辞epi-と、置く(to put)という意味のtithenaiから来ています。つまり、既にあるもの(名前)に追加された名称、という意味です。
添え名というのは、例えば、Richard the Lion-Hearted(獅子王リチャード)などという時の"lion-hearted"が相当します。
その後、"epithet"は罵り言葉を意味するのに使われるようになったそうですが、現代ではこのネガティヴな意味合いでの用法が専らなのだそうです。
バイデン大統領は後刻、当の記者に電話をして謝罪したそうですが、以前にも同じようなことがあり、口の悪さは格好のネタにされてしまっているようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿