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2022年4月22日金曜日

抱き合わせ販売 ー tie sale

最近のアイフォーンは充電器の電源アダプタが付属していないということに気がついたのは、確か昨年、愚息にiPhone 12を購入してやった時でした。Lightningケーブルは付属しており、取り敢えずは持っているMacBookに繋いで充電するか、という話に。それで商品の箱が以前より薄くなっている訳です。

ところが、ブラジルでは電源アダプタが付属していないのは違法だとして、裁判所はアップル社に対して、顧客への賠償を命じました。


A judge in Brazil has told Apple to pay an iPhone customer $1,075 as compensation for not including a charger with the smartphone.

As MacRumors reports, Judge Vanderlei Caires Pinheiro, of the 6th Civil Court of Goiânia, cites article 39 of the Consumer Code, which states "tie sales" are prohibited. By tie sale, the article is referring to a situation where purchasing one product requires the other to function. The judge clearly felt not shipping the device required to charge the iPhone with the phone infringes article 39.
(Matthew Humphries. Customer Who Sued Apple Over Lack of iPhone Charger Gets $1,075. PC Mag. April 20, 2022.)


ブラジルの法律では商品を購入する際、当該商品の利用のためにまた別の商品の購入が必要になるようなケースを"tie sale"と規定し、そのような商法を禁じているそうです。

つまり、充電しなければ使うことができない携帯電話なのに、付属品の充電器を別売りする行為は違法、ということになります。

この"tie sale"という表現を見て、日本語にどう訳すのか、しばし考えました。

老化が始まっており(苦笑)、直ぐには出てこなかったのですが、なるほど、これはいわゆる「抱き合わせ販売」という奴だな、と思い当たりました。

それで、この"tie sale"を辞書でも確認しようとしたところ、手元にある辞書では、


tie-in sale


という表現で載っていました。

"tie"とは、結ぶ、つなぐ、という意味です。2つの異なる商品をつなげて一緒に売る、ということでしょう。

別名、cross-sellingとも言うようですが、厳密な定義やその違いはよく分かりません。

実際、日本においてはアイフォーンの件は抱き合わせ販売とは見做されていないようです。日本では電源アダプタ別売りで堂々と販売されている訳ですから。

公正取引委員会が是正勧告した過去の事例としては、不人気商品と人気商品とセット購入を強いるようなケースを抱き合わせ販売としており、アイフォーンの事例とは少し性質が違うものを指しているようにも思われました。(お国柄というのもあるのでしょう。)


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