入江を望む大きな窓、でしょうか。眺めが良い、立地に恵まれた家を想像しそうです。ホテルのお部屋?
When people poked me with their fingers and made jokes about his Bay Window his forced laughter could not conceal his rage. He ceased to judge his friends on their wit and intelligence and began to judge them on their waist bands.
(John Cheever. Three Stories. The Stories of John Cheever. Vintage International.)
小説を読んでいたら出くわしたのですが、上記に引用した"his Bay Window"が何を指すのか分からず、辞書を引いたところ、"bay window"とは張り出し窓、出窓のことなんですね。
張り出し窓とか出窓というのは建築の用語で、その構造が前面に張り出しているような形になっている窓のことです。別名、"bow window"、"oriel window"とも言うそうです。
で、その前面に張り出している様子から、太った人の出っ腹、太鼓腹のことを指すのに使われる表現なのでした。妊婦さんの突き出たお腹にも用いられるそうです。
入江を望む窓、なんていうのは勘違いだった訳ですが、何かと誤解が多い"bay"という単語だと思いました。
"bay window"における"bay"は、入江、湾のことではなく、柱間とか径間(わたりま)、格間(ごうま)などと呼ばれる、壁の支柱と支柱で区切られる空間を指す建築用語なのでした。
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