アメリカの大手ホテルチェーンでは接客にロボットを活用する動きが加速しているようです。
利用した経験はありませんが、レストランや店舗などで客の注文や用件を受けるロボットが導入されている事例というのを聞くのも珍しいことではなくなりました。
引用する記事での事例では、タオルやシャンプーなど、客室の備品のリクエストなどを受け付け、提供するロボットサービスということですが、これまでは人手を介していたものがロボットに取って代わられるということでは、いよいよ人間の仕事が奪われてしまうということで、由々しき事態なのです。
A handful of hotels across the US – from the Mandarin Oriental in Boston to a Holiday Inn Express in Redwood City, Calif. – have begun turning to robots to provide guest services usually performed by human employees.
Need an extra towel? Forget your shampoo? Order takeout from Uber Eats? A robot with a name like Alfred, Jeffrey, Alina or Mobi will deliver — not with a knock on your door upon arrival, but typically with a ping to your phone.
(中略)
Labor unions don’t find the idea of robots working at a hotel funny, much less robot jokes. Organizers fear the budding army of automatons, which currently numbers at least 200 nationwide, is threatening to grow and replace dues-paying members. The issue is bubbling up in the hospitality industry even as it has lately sparked division in other sectors amid a nationwide labor shortage.
(Lisa Fickenscher. Short-staffed hotels are hiring robots — and labor unions are pushing back. New York Post. July 3, 2022.)
コンピュータやネット、人工知能、ロボットなど科学技術の発達に伴い、これまで人間が担ってきた仕事や役割が、これらの技術に取って代わられようとしている現実があります。
引用部分後半で、
is threatening to grow and replace dues-paying members
とありますが、"dues-paying"とは修練を必要とする、という意味です。つまり、ホテル側がロボットにやらせようとしているサービスは、これまでスタッフが長年修練することでホスピタリティとして提供してきたもの、簡単にロボットに置き換えられるものではない、というわけです。
"dues-paying"の"due(s)"とは税金とか料金という意味がありますが、あるものに対して当然払われるべきもの、もしくは受くべきもの、という意味が基になっています。
そして、この"due(s)"を目的語にとる"pay one’s dues"という慣用句は、お金を払うという意味ではなく、苦労をして(仕事や地位などを)得る、つまり「下積み」をする、という意味で用いられます。
Work hard, study hard, pay your dues and someday, maybe you can have that life too.
(Fox News, 2017)
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