英王室が報道機関にリリースした写真に改竄の疑いがあるとして、APやロイターを始めとする報道各社は写真の配信を取り消しすると発表しました。
写真はイギリスのMother‘s Dayに合わせて、キャサリン妃を囲む3人のお子様を写した微笑ましいものですが、英王室から公式にリリースされた写真に改竄の疑惑が持たれ、そして報道機関によって取り消されるというのは極めて異例ではないでしょうか。
キャサリン妃は昨年末より動静が不明であったところ、今年1月に腹部の外科手術を公表という経緯があり、SNSを始めとしてネット上であらぬ噂などを呼んでいました。
The Associated Press and other news agencies issued mandatory kill notices Sunday on the first photo released in months of Kate, the Princess of Wales, citing concerns that the photo was manipulated.
The photo, released by Kensington Palace earlier Sunday, featured the princess surrounded by her three children, while Kate sat in a chair. The photo was credited to Prince William of Wales and was reported to have been taken in Windsor earlier in the week.
(中略)
The AP initially published the photo but later retracted the image “because at closer inspection, it appeared the source had manipulated the image in a way that did not meet AP’s photo standards,” according to the AP.
The AP pointed to an “inconsistency in the alignment of Princess Charlotte’s left hand,” in describing the apparent manipulation.
(Sarah Fortinsky. News agencies retract photo of Kate, Princess of Wales, over concerns it was manipulated. The Hill. March 10, 2024.)
写真の「配信取り下げ」について引用記事を含め、各メディアでは、
retract
withdraw
といった表現を使っているのですが、APやロイターによる配信取り消しの公式発表は、
photo kill
picture kill
mandatory kill
となっており、これらは"kill notice(s)"と呼ばれています。
"kill"(殺す)とは随分と物騒な言い方ですが、動詞の"kill"には、
(記事、文章などを)没にする、削る
という意味があるんですね。これは知りませんでした。
問題となった写真をメディアがリリースした直後から、ネット上では不自然な箇所が複数指摘され、合成したのでは無いかという疑惑を生み、却ってキャサリン妃と王室に対する憶測を掻き立てるような結果になったようです。
キャサリン妃は自身がPhotoshopを使って写真を編集したことを認めましたが、どのような編集を行ったのか、またそれが何のためだったのかは分かっていません。
言われてみれば確かに不自然と思われる箇所はあるのですが・・・。
写真に詳しくない小生にはよく分からないというのが正直な感想ですが、報道各社が今回出した"kill notices"という表現は学びでした。
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