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2024年3月5日火曜日

myopia

スマホを始めとする、デジタル端末の使用時間が増えるに従い、目の不調に悩まされる若者の数も急増しているとの記事を読みました。

自然光によらず、デジタル端末の人工的な光源に長時間晒されることが近視を始めとする様々な目の不調を引き起こしているものですが、失明にもつながりかねないと専門医は警鐘を鳴らしています。


Gen Zers are getting increasingly near-sighted from staring at their electronic devices all day and face a blindness epidemic if they continue to stay indoors while phone-addicted, a leading eye surgeon warns in a new report.

The rates of near-sightedness, or myopia, have been skyrocketing across the world with an increase of 46% in the UK over the last three decades, according to the Daily Mail.

In the US, a study from California says myopia has spiked a staggering 59% among teenagers.
(Yaron Steinbuch. Gen Zers face ‘blindness epidemic’ due to lack of sunlight from staring at phones: report. New York Post. March 4, 2024.)


ということで、本日の1語は、


myopia


です。

口語で"near-sightedness"とも言いますが、医学用語としては"myopia"が用いられます。

"myopia"の語源に着目してみましょう。

まず、-opiaという部分はギリシャ語で眼を意味するopsに由来します。そして、myo-という部分ですが、これは同じくギリシャ語mueinから来ており、閉じる(to close)という意味なのだそうです。

つまり眼を閉じる、眼をしばたかせる、というのが原義なのですが、これは近視の人が対象をよく見ようとして眼を細める様子を指しているそうです。近視、"myopia"については紀元前、アリストテレスの時代から、近視の人は対象物が像を結ぶようにするため眼を細めるということが知られていたそうです。

myo-という接頭辞には筋肉の意味が思い出されるのですが(例えば、心筋を意味するmyocardiaや、筋肉の障害を指すmyopathy)、"myopia"においては異なる語源であるというのは改めて確認したというところです。

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