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2024年3月1日金曜日

clap-back

一昨日の投稿で、Wendy’sが混雑時間帯の価格を上げる"surge pricing"を導入予定という記事を取り上げましたが、これに対し、競合するハンバーガーチェーンのBurger Kingが早速反応したようです。

Burger Kingは、お腹を空かせているお客さんに追加料金を払わせるなんて考えられない、とSNSに投稿し、Wendy’sの"surge pricing"導入を暗に非難、さらにはハンバーガーの無償提供(一定額購入客が対象)を行うとも発表しました。


Burger King is giving out free burgers for a limited time in a not-so-subtle clap-back at Wendy’s.

(中略)

“We don’t believe in charging guests more when they’re hungry,” Burger King wrote in a press release announcing the Whopper freebie.

“Surge pricing? Well, that’s new,” the company added. “Good thing the only thing surging at BK is our flame!”
(Charlotte Phillipp. Burger King Is Giving Out Free Whoppers for 3 Days as Shade to Wendy’s ‘Dynamic Pricing’. People. February 28, 2024.)


記事中、


clap-back


という表現が使われているのですが、初めて見ました。英和辞書にエントリが見当たりませんが、Merriam-Webster Dictionaryでは、アメリカ英語のインフォーマルな表現ということで、


US, informal
: a quick, sharp, and effective response to criticism


と定義されています。

日本語にすると、非難に対する応酬、しっぺ返し、といったところでしょうか。

今回の件で言えば、Burger Kingは非難された訳ではなく、Wendy’sの値上げ構想とそれに対する顧客の反応(その多くがWendy’sに批判的であることは言うまでもありません)を好機と見て自社ブランドの認知向上の一手を打ったというところです。この一手は当意即妙と言って良いでしょう。

"clap"は手を叩く、強く打つ、という意味ですが、Burger KingのSNS投稿、つまり"clap-back"を受けて、Wendy’sはそもそも価格吊り上げの意図は無かったとの苦しい釈明に追われているようです。


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