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2017年12月4日月曜日

wait in the wings

最近スマートスピーカー(というんでしょうか?)なるものが話題です。

円筒形をした、テーブルに置くようなイメージで売り出されているアレです。昔だったら茶缶か何かかと思うでしょう。

私の記憶では確かアマゾンが最初に出してきたかと思うのですが、その後グーグルも同じような製品を発表し、家電量販店でも売り場の一角を占めるくらいの取り上げ方になりました。アップルも発売を予定しているらしいですが、クリスマスに間に合わないというようなニュースも目にしました。

実物を手に取ってみたことも試したこともないのですが、あの茶筒みたいな置物に話しかけることで色々なことを代わりにやってくれるそうです。

その代わりのこととは、今日の天気とか、ニュースといったことに始まり、いずれはIoT家電などと連動し、簡単な家事をこなすくらいのことはできるようです。近い将来、洗濯物くらいはやってくれるようになるのかもしれません。

さて、前置きが長くなりましたが、グーグルのスマートスピーカーの基盤になっている、Google Assistantについての記事からの引用です。


Today, the Google Assistant got some cool new tricks, including the ability to find and recommend local services like a plumber, electrician, or locksmith. It’s a neat trick at first glance, but there may be a giant problem waiting in the wings.

In a blog post explaining how the new feature will work, Google lays out how the recommendations are generated:

In many cities the Google Assistant will suggest providers that have been prescreened by Google and companies like HomeAdvisor and Porch so you can feel confident they’re ready to take on the job.

That sounds great! But what about the specific cities where Google hasn’t specifically screened companies?

And if you’re in a city that doesn’t have any available guaranteed or screened providers, you’ll still get an answer from the Assistant with other nearby results.
(Chris Mills. Google Assistant now recommends a plumber or locksmith, and it’s a disaster in the making. BGR. November 30, 2017.)


このGoogle Assistantというのは、いわゆる音声認識をする技術と理解していますが、音声認識をした後の「情報」や「役務」の提供には同社が誇る検索エンジンとしての膨大なデータがバックエンドにあるわけで、そこが肝だというわけです。

そして、記事のライターは、


there may be a giant problem waiting in the wings


と続けます。

この"waiting in the wings"という表現が気になったので調べてみました。

ランダムハウス英和によると、これは俗語表現とされており、


(姿を見せずに)待ち構える


とありました。

なぜこのような意味になるのでしょうか?

ここでいう"wings"とは、昆虫や動物の羽根や翼のことではありません。舞台における「ソデ」のことなのだそうです。舞台袖は左右にあるので、複数で"wings"というわけです。

「姿を見せずに」というところがポイントですが、要は出演者が舞台袖で自分の出番を待っている、ということなのです。

Google Assistantの話題に戻りますと、大きな問題(a giant problem)が出番を待っている、ということなのですが、ユーザーがスマートスピーカーにお願いする内容に対する結果というものは結局のところ同社が検索エンジンとして持つ情報をベースに依存している訳なので、期待外れも当然ありうるのです。


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