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2019年1月3日木曜日

plugged-in

米・アップルコンピューターが2018年に発売予定としていた無線充電AirPowerについて、結局商品化されることなく、同社のウェブサイトからもひっそりと姿を消していることが分かったようです。

同社は背景を明らかにしていないようですが、どうやら技術的な問題があるようです。


Apple never launched AirPower, a product it said would arrive in 2018.

If you're not familiar, Apple announced a product at its September 2017 iPhone event called "AirPower" that was supposed to let iPhone, Apple Watch and AirPods owners wirelessly charge all three devices at the same time. Apple said it would launch in 2018, but it never did.

It's a rare miss for Apple, which typically has a good track record of following through on product announcements.

(中略)

Mysteriously, Apple began pulling all mention of AirPower from its website after the September 2018 iPhone event. Around that time, plugged-in Apple writer John Gruber, suggested that AirPower was facing overheating problems and may have been "scrubbed." That means AirPower was getting too hot while trying to charge three devices at the same time.
(Todd Haselton. Apple ended 2018 with a rare product launch miss. CNBC. January 1, 2019.)


AirPowerはアイフォーンやアップルウォッチ等の複数のデバイスを同時にワイヤレスで充電できるという触れ込みでしたが、技術的な問題というのはAirPowerの過熱だということを、関係者が指摘しているようです。

関係者と書きましたが、これは記事中、


plugged-in Apple writer


というように表現されています。この”plugged-in”という形容はどういう意味なのでしょうか?

まず、手元にある研究社大英和を当たりましたが、適当な訳は見当たりません。

次にMerriam-Websterのサイトを検索すると、


technologically or socially informed and connected


という定義がされており、これのことだと思いました。

用法としての初出は1968年とあり、比較的最近になって登場した意味合いのようです。

そもそも”plug”には栓、詰め物や電気のプラグの意味の他にも複数の意味があるのですが、この”plugged-in”における”plug”は恐らく電気のプラグのことなのだろうと思われます。

尤も、今日ではネットで「繋がっている」などと言いますから、”plug”の意味は物理的な「プラグ」から発展して、インターネットに繋がっているということを象徴的に意味する表現として確立しているとも言えるでしょう。(手元の大英和は第5版29刷で1995年のものなので、”plug”のエントリにもインターネットに関する言及がないのも仕方がないかもしれません。)

一方、American Heritage Dictionaryを当たってみると、”plug in”というフレーズについて、スラングとして下記のように定義されています。

p
To cause (someone) to use a computer network, the internet, or an electronic device.

To become informed about or involved with


2つ目の定義がまさに今回取り上げる”plugged-in”にも当てはまります。


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