Dictionary (辞書)の話題ということで、目が行きました。
引用をどうぞ。
(Reuters) - Hussy, mistress, whore, evil woman - these are just some of the nine example compound words that artist Ika Vantiani was shocked to find listed under the entry for 'woman' or 'perempuan' in Indonesia's official dictionary.
All nine were sexualised or derogatory terms. In contrast, in the entry for 'laki-laki', one of the words for man, there is just one example, 'laki-laki jemputan', which means a 'man chosen as a son-in-law'.
(中略)
Since making this discovery in 2016, Ika has campaigned through her art for change and as part of that she has assiduously collected editions of the Kamus Besar Bahasa Indonesia, which is compiled by a government agency and is the standard dictionary used in schools and by teachers.
(Kate Lamb. Artist on mission to change Indonesia's misogynistic dictionary entry for 'woman.' Reuters. March 11, 2021.)
辞書に載っている女性の定義があまりに蔑視的だと、インドネシアの女性が見直しを求めて立ち上がりました。
"hussy"という単語を知りませんでしたが、あばずれ女、の意だそうです。
この単語の成り立ちが興味深いのですが、もとは"housewife"、つまり家庭の主婦の意味であったものが、いつの間にか「あばずれ〜」になってしまったものだそうです。辞書の語源欄では、「転訛」と説明されています。
この記事を読んで私は、手元にある広辞苑(第三版)で、「おんな」(女)を引いてみました。
生物学的な女性の定義に続いて、情婦や売春婦、下女といった定義が見えます。
「おとこ」(男)の項にも情夫はあるのですが、「おんな」に比べるとポジティブな定義が続きます。
広辞苑ひとつをとって、こんな事を言うのは皮層的に過ぎるという批判は承知の上ですが、歴史的に女性は男性に比べて比較的低い立場に置かれてきたことが伺えます。
男女の平等、女性の尊厳というものがかつてない程までに重要視されている中、不用意な発言は批判の的となり、また職をも失いかねないということはご存知の通りですが、辞書もそんな危機的状況にあるのかも知れないと思いましたね。
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