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2021年5月18日火曜日

bleacher

ユダヤ教の礼拝堂で大勢の人が将棋倒しになり、150名がけが、2名が死亡するというアクシデントがありました。


JERUSALEM — Israeli medics said at least two people were killed and more than 150 injured after a bleacher collapsed at an uncompleted West Bank synagogue on Sunday, the eve of a major Jewish holiday.

The bleacher was packed with ultra-Orthodox worshippers and collapsed during prayers at the beginning of Shavuot. A spokesman for Magen David Adom told Channel 13 that paramedics had treated over 157 people for injuries and pronounced two dead, a man in his 50s and a 12-year-old boy.
(Bleacher collapse at West Bank synagogue kills at least 2, injures 150. Associated Press. May 16, 2021.)


アクシデントが発生したのはちょうどユダヤ教の祝日だったそうで、大勢の礼拝者らが集まっていたようです。

各紙が報じていますが、いずれの記事のタイトルにも使われている、"bleacher"という単語が、(階段状の段差になっている)観覧者席、観客席、を意味する単語だとは不勉強にして知りませんでした。

野球やサッカーの試合が行われる競技場のような、傾斜のあるスタンドの観客席というイメージに近いです。

ところで、"bleacher"からは動詞の"bleach"(漂白する)を直ぐに想起しますが、関係があるのでしょうか。

答えは、イエス、です。

これも知りませんでしたが、"bleacher"が傾斜した観客席を意味するようになったのは、アメリカ英語で1889年が最初だそうです。

American Heritage Dictionaryでは、


from comparing a person's exposure to the sun when sitting on them with the exposure of linens bleaching on a clothesline


と解説されており、つまりは観客席(スタンド)は陽に晒されることからそう呼ばれるようになったとあります。観客である人間は陽に晒される洗濯物と同列というわけですが、意外な発想ではないでしょうか。

なお、通例では"bleachers"と複数形で使われることが多いようです。



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