トランプ前大統領が2度目の訴追を受けました。
1度目の訴追については先日も取り上げました。今回は、大統領退任時にホワイトハウスから持ち出したとされる機密文書に関連したものです。
報道によれば、機密文書問題では37件の罪状で起訴されているということです。世論調査では半数近くが起訴を妥当と考えている一方、今回の起訴の背景に大統領選に絡む政治的な思惑があると考えている層も一定数いるようです。
大統領選への出馬表明を既に行なったトランプ氏ですが、公判の行方が注目されます。
Fox News legal analyst Jonathan Turley says former President Trump could die in prison if convicted on just one count after being indicted by the Justice Department last week on dozens of charges related to his handling of classified documents.
“The problem is, he’s got to run the table — he’s 76 years old,” Turley, a former opinion contributor for The Hill, said of Trump during an appearance on Fox News. “All the government has to do is stick the landing on one count, and he could have a terminal sentence. You’re talking about crimes that have a 10- or 20-year period as a maximum.”
(Dominick Mastrangelo. Fox News’s Turley: Trump could face ‘terminal sentence’ if DOJ proves even one count. The Hill. June, 12, 2023.)
上記に引用した記事によれば、37ある罪状のうち、ひとつでも有罪になると、トランプ氏は(投獄され)余生を塀の中で終える可能性があると指摘されています。
さて、今日目に留まった表現ですが、識者コメントが引用されており、
“The problem is, he’s got to run the table — he’s 76 years old,”
とありますが、ここでの"run the table"というフレーズの意味するところが分かりませんでした。
手元の英和辞書に載っていなかったのですが、Merriam-Websterによれば、
run the table
1
: to sink all remaining shots without missing in pool
2
: to win all remaining contests
とあります。
どうやらこの表現は、ビリヤードゲームから来たもののようで、ゲームで全ての球をミスせずに突く(ビリヤード台のポケットに落とす)ことを言うようです。つまりノーミスで勝つ、ということなんですが、ビリヤードに限らず、多少のニュアンスの違いはあれ、相手に得点や攻撃の余地を与えないで勝つ、全勝優勝する、というような意味合いで用いられるようです。
ということで、引用部分の発言に戻りますと、トランプ氏は37の罪状を前にして、全ての罪状で無罪を勝ち取らなければならない、つまり、“got to run the table”という解釈になるものと思われます。
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