以前にも取り上げたことがありますが、アメリカでスペル競技会が開催されていましたが、今日その一大イベントが閉幕したというニュースが報じられています。
優勝者が2人になったのは2年連続、5回目のことだそうです。
All sorts of history was made at the National Spelling Bee Thursday night.
Vanya Shivashankar and Gokul Venkatachalam duked it out to a tie and were named co-winners of the annual contest. It marked the second year in a row that co-champions were named and only the fifth time in the history of the bee.
(Joe Heim. Can you spell co-champions? The Washington Post. May 28, 2015.)
決勝ではスペルを間違った時点で失格となるということなのですが、競り合った末に2人が残り、もはや振り落とすだけの単語がなかったのか、結局両者がチャンピオンとして残ったようです。
この2人の名前(Vanya Shivashankar and Gokul Venkatachalam)のスペルが難解なのは偶然でしょうか?記事のタイトル(Can you spell co-champions?)が利いています。
さて、
duke it out
という表現は、最後までとことんやりあう、けりがつくまでやる、という意味があるのですが、初めて見ました。
公爵の"duke"でもありますが、俗語の意味として、拳骨、こぶし、そして殴る、ケンカする、という意味があるそうです。
“公爵”と“拳骨”には大分隔たりがあると思いませんか?
ランダムハウス英和辞書の語源欄を見ると、指を意味する"forks"と韻を踏む、Duke of Yorks(英・ヨーク公)という表現から"duke"が拳骨、さらには殴るという意味が生まれたということです。
これは押韻俗語と呼ばれているもので、特にイギリスにおいてこの種の表現が用いられることが知られています。しゃれとは少し異なり、ネイティヴでない人間には理解しがたいものですが、考えてみれば日本語にもこの種の表現があるのではないかと思います。
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