春眠暁を覚えず、とはよく言ったもので、この時節の睡眠はつい長めになってしまいます。
関東では5時前くらいから外が明るくなりますが、その光のせいか、少し目が醒めたところからウトウトと惰眠を貪るのが快感になってしまっています。
また、そのくらいのタイミングで夢を見ることが多いように思いますが、その後に目覚まし時計のアラームで起こされた後に、夢の内容というのは忘れてしまっているから不思議なことです。
何故見たはずの夢の内容を忘れてしまうのか?という興味深い記事をたまたま目にしました。
I had that dream nearly 40 years ago, but I can remember the details as if it were yesterday. Ask me to relate anything from a dream I had earlier this week, however, and I draw a blank. If I have been dreaming – and biology would suggest I most probably have – nothing has lingered long enough to remain in my waking mind.
(Stephen Dawling. Why some people can”t remember dreams? BBC News. May 17, 2019.)
記事の中で、
draw a blank
という表現が使われています。
これは、思い出そうとしても思い出せない、という意味の慣用句です。
何故、見た夢の内容を忘れてしまう(また、思い出せない)のでしょうか?
記事によれば、我々が夢を見るのはレム睡眠期と呼ばれる状態において夢を見ると言われていますが、脳生理学的にはこの状態にある時、夢の内容の形成に関わる大脳皮質や辺縁系への血液供給が行われ、活発に機能する一方、記憶を司る前頭葉は休止モードとなり、このために夢の内容を覚えていられないということになるそうです。
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