タクシー運転手の悲哀は乗客を選ぶことができないというところにあるというのは多くの人が同意するところでしょう。
酔客に暴行されたタクシー運転手というのは枚挙に暇がないくらいかもしれません。
ライドシェアサービスを展開するウーバーは、利用者を評価する仕組みを新たに作ったということです。利用者が運転手のサービスを評価するのではありません。念の為。
Uber has unveiled a new policy that enables the company to kick riders with low ratings to the curb.
For years, Uber allowed passengers to rate drivers on a star system, ultimately allowing customers to influence whether drivers can stay behind the wheel. Internal charts from 2014 published by Business Insider showed that drivers with ratings of 4.6 or below were at risk for the boot.
Though drivers could rate passengers, there was no equivalency in consequences. But now Uber's drivers will have a greater say about the behavior of passengers.
"Respect is a two-way street, and so is accountability," Kate Parker, Uber's head of Safety Brand and Initiatives, said in a statement released Tuesday. Parker added, "While we expect only a small number of riders to ultimately be impacted by ratings-based deactivations, it's the right thing to do."
(Sasha Ingber. Uber To Start Banning Passengers With Low Ratings. NPR. May 29, 2019.)
引用した記事の最初の方に、
kick riders with low ratings to the curb
と出てきますが、"riders with low ratings"とはまさしくドライバーが低評価を付けた利用者のことになります。
つまり、低評価を付けられたユーザーは以降ウーバーのサービスを利用できなくなるという仕組みです。
この"kick ~ to the curb"という表現は初めて見ました。
俗語表現のようですが、見捨てる(to dismiss)という意味で使われるようです。クビにするというような意味もあるようです。そもそも"the curb"は何を意味しているのでしょうか?
辞書を引くと、"curb"には道路の縁石、つまり道路脇という意味があることが分かります。"kick ~ to the curb"ということは、道路脇に追いやる、というようなイメージがあります。
この表現の由来は定かではないですが、不要なものや屑、がらくたが道路脇に溜まるイメージとも関連があるようで、クビにする、お払い箱にするという意味は、不要になったモノの運命と符合します。
記事のコンテクストでは、低評価ユーザーは車に乗せない、ということでは、道路脇に取り残されるイメージとも符合します。
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