米・アリゾナ州で、ヌンチャクの所持が違法ではなくなったそうです。
ヌンチャクとは多分皆さんもよくご存知の、あのブルース・リーが操る空手の道具です。
へぇ、と思ったので記事を読んでみました。
It's officially legal to own nunchucks in Arizona.
On Friday, the state's Republican governor, Doug Ducey signed a bill removing nunchucks from a list of prohibited weapons that includes bombs, gun silencers and automatic firearms.
Until Friday, people who practiced martial arts faced the risk of a felony charge for possessing nunchucks in public. Arizona only allowed the weapons to be used in preparation for martial arts competitions.
(Gabriela Saldivia. In Arizona, It's No Longer A Felony To Own Nunchucks. NPR. May 12, 2019.)
先週の金曜日に法案が可決されるまでは、ヌンチャクは拳銃やナイフなどと同様に所持していること自体が罪に問われる可能性があったようです。人を傷つける道具とみなされるからでしょう。
法案では、武道のために使うケースではヌンチャクの所持が違法とみなされることはなくなるそうです。
ところで着目したいのは、ヌンチャクを表す英語なんですが、
nunchuck(s)
となっていますね。
この単語が日本語からの借用だとご存知でしたか?
American Heritage Dictionaryでは、
Okinawan Japanese, probably from Taiwanese
とあります。つまり、「ヌンチャク」は沖縄語(琉球語)から来ているのですが、さらに元を辿ると台湾語、また中国語の可能性もあるようです。
スペルですが、記事では"nunchuck(s)"となっていますが、"nunchaku(s)"、"numchuck(s)"のバリエーションもあるようです。(ランダムハウスでは、"nunchaku"。)
複数形のsがついているのは、ヌンチャクが2つの木製のスティックを鎖や紐で結びつけたものであることに他なりません。
中国では元々穴を掘る農具だったとされ、neng-cakと呼ばれたらしいですが、neng-とは対になった、という意味で、cakは"chisel"(鑿(のみ))を指すそうです。
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