以前から気にはなっていたのですが、"way"という単語の用法について、以下のような言い回しを耳にしたり、目にした方は多いのではないでしょうか。
way too long
way too heavy
などなど、枚挙にいとまがありませんが、この"way"は道や方法という意味の"way"ではないことは確かです。
上記のような表現は、言わんとするところは大体のところコンテクストで分かります(もしくは、分かったつもりになります)から、そのままになってしまうのですが、今日は思い切って辞書を検めてみたというところです。
まず、ランダムハウス英和辞書(電子版)。
道や方法を意味する"way"とは別エントリで、副詞としての"way"のエントリがあり、「すごく、とっても」といった強調表現とされています。
研究社の新英和大辞典も概ね同じ扱いです。
American Heritage Dictionaryには、下記のようなUsage Noteがあります。
Usage Note: Way has long been an intensifying adverb meaning "to a great degree," as in way over budget. This usage is both acceptable and common but has an informal ring. Way is also used as a general intensifier, as in way cool and way depressing. This usage remains a hallmark of casual speech and is not appropriate for formal contexts. · In American English ways is often used as an equivalent of way in phrases such as a long ways to go. This usage is considered nonstandard by most editors, though it appears occasionally in less formal texts.
(American Heritage Dictionary)
この解説によると、このような強意表現としての"way"はインフォーマルな用法で、スラングとも見なされているようです。
すっきりしました。
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