米・フロリダ州で、ガソリンスタンドの給油機に不正な装置を仕掛けてガソリンを盗んだ容疑で男らが逮捕されました。
決して許されることではありませんが、高騰するガソリン価格に耐えかねた上の実力行使かと思いました。(実際のところは、価格高騰に目を付けた悪巧みでした。)
It’s a pump-and-dumps scheme.
Four Florida men were busted for installing devices inside gas pumps that dropped prices down to nearly nothing — an alarming trend that officials said will only spread with fuel costs soaring.
The Florida Department of Agriculture and Consumer Services said the suspects installed sophisticated “pulsators” inside pumps that regulate price and fuel flow.
The devices sent per-gallon costs plunging down to just pennies and allowed pumpers to fill up almost for free.
(Selim Algar. Florida men allegedly hacked gas pumps to get pennies on gallon as prices continue to soar? New York Post. March 21, 2022.)
一体どんな仕掛けをしたのか素人にはよく分からないのですが、給油の流量とそれに応じた価格を計算するのはポンプ部分にあるパルセーターという仕組みが関連しているらしく、そこに何らかの仕掛けを施して1ガロン当たりの価格をほとんどゼロに近い値段で盗み取っていたようです。
記事の冒頭では、
It’s a pump-and-dumps scheme.
と表現されていますが、"pump and dump"というのは、株価操作などのコンテクストで使われるスラングらしく、価格を吊り上げて(pump)、高値で売り抜ける(dump)不正売買を指すそうです。
逮捕された男らは自らがガソリンを安い価格で買いたかったというのではなく、大量に安い価格で買い付け、それを通常価格で売り、差益で私服を肥やすというものでした。
ガソリンスタンドを舞台にした事件なだけに、"pump"とはシャレでもあります。
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