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2022年3月3日木曜日

word salad

ウクライナに軍事侵攻したロシアへの経済制裁の話題は昨日も取り上げましたが、アメリカは実のところ原油の輸入をロシアに頼っているという事情があります。

1日当たり60万バレルという量の原油の輸入について、ホワイトハウスはキッパリと止めるという姿勢を示していません。

バイデン大統領の一般教書演説の後行われたマスコミのインタビューで、カマラ・ハリス副大統領はホワイトハウスの立場を説明するのに苦しい弁明に終始したようです。


Several Twitter users mocked Harris' answer as a "word salad" that failed to explain why the White House hasn’t considered cutting off Russian oil imports.

(中略)

Harris has frequently been mocked for press appearances where she seems unprepared and for giving a long-winded "word salad" answers to direct questions. As recently as Feb. 21, she also has shown herself to be ill-prepared to discuss the geopolitical issues in Ukraine.
(Lindsay Kornick. Kamala Harris mocked for offering 'word salad' explanation for buying Russian oil. Fox News. March 2, 2022.)


苦しい弁明についての詳細は記事をお読み頂ければと思いますが、ニュースキャスターの質問は単純に、ロシアからの原油の輸入を止めるか否か、を聞いているのですが、ハリス氏は直接的な回答を避けて、日本の年寄り議員などに見られるような、いかにも回りくどい、状況説明的な回答に終始していました。

ハリス副大統領の弁明は"word salad"だ、という批判と嘲笑がSNSで起きているそうです。

"word salad"を辞書で引くと、精神医学の用語とあり、精神障害で思考が混乱し、単語の断片的な羅列が起きる状態(研究社新英和大辞典)を指すとあります。

勿論、ハリス副大統領は精神障害を患っているはずはなく(もしそうだとしたら職務遂行できません)、ここでは弁明の内容が支離滅裂だということを言っているものです。

Merriam-Webster Dictionaryでの、


a string of empty, incoherent, unintelligible, or nonsensical words or comments


という定義に見られるように、一般的なコンテクストでも用いられるようになったもので、特に政治家の空疎な、回りくどい発言を"word salad"というようになりました。

"salad"という単語自体、ごちゃ混ぜ、の意味があります。健康的な食べ物のサラダに失礼な気もしますが。


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