記事の引用をどうぞ。
The Philippines is a strong market for human resource development, with the median age at 25.3 years, and a large number of digital transformation professionals with Japanese-language skill.
(中略)
This new regional near-shore-location and off-shore-location digital transformation (DX) center was established in Cebu after other launches in China, India, and Manila. Cebu City has emerged as world's number one emerging outsourcing destination due to its talented pool of professionals.
(IBM Consulting launches new Japan Innovation Hub in Cebu City to meet rapidly growing business demand. Yahoo! Finance. February 27, 2023.)
最近の流行り言葉に、
Digital transformation(デジタルトランスフォーメーション)
というものがあります。
少々うるさく感じるくらい、政府や企業が「デジタルトランスフォーメーション」と声高に叫んでいるようです。
ところで、この"digital transformation"は新聞やウェブサイトなどの見出しで、
DX(あるいは、Dx)
と略されていますね。「内閣官房肝入りの医療DXにおいては・・・」とか。
デジタル(digital)のDはその通りですが、トランスフォーメーション(transformation)は何故 "x" なんでしょうか?そう思う人は多いようです。
"transformation"を"x"に置き換えるのは英語文化のようで、遡ると伝送や変換を意味する"transfer"を、
xfer
と略することに始まるように思われます。
つまり、trans-という接頭辞部分が "x" に置き換えられているということになるかと思います。
これは、trans-に、"across"、また"beyond"の意味があるからで、"across"の"cross"が "x" に置き換えられたということかと思います。
英語は省略形が好んで用いられますが、例えばアメリカを旅行されたこおのある方は街中にみる"PED XING"という黄色の道路標識を見たことがあるでしょう。"XING"は"crossing"の略であり、この標識は歩行者等の道路横断があるから注意せよという警告標識です。
ということで、"across"の意味を持つtrans-は自然と "x" に置き換えられたものと思われます。
例を上げますと、銀行送金を意味する"bank xfer"や、文字変換を行うキーボードの"XFER"という表記などはいずれも"transfer"を"xfer"と略したものです。
その流れで、"digital transformation"は"DX (Dx)"になったというのが分かりやすい説明でしょう。
こんにち、DX以外にも、Gx (green transformation、つまりエコ?)、とかSx (Sustainability Transformation)とか、色んな "x" が出てきており、少々うるさくも感じますが、さて、流行り言葉としてはしばらく続きそうな感じですね。
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