昨日スターバックスにおける不当解雇の記事を取り上げました。
労働組合活動をする従業員を解雇したのは不当という判断を裁判所が下したものです。再掲します。
Starbucks has displayed "egregious and widespread misconduct" in its dealings with employees involved in efforts to unionize Buffalo, New York, stores, a National Labor Relations Board judge said in an order Wednesday.
(CNN)
ここで、
Starbucks has displayed "egregious and widespread misconduct"
という裁判所の判断が引用されているのですが、"egregious"という単語を取り上げたいと思います。
辞書には、
悪名高い、とんでもない、ひどい
というネガティブな意味が載っていますが、元々"egregious"という形容詞はその逆のポジティブな意味合いで、抜群の、卓越した、という意味でした。
それもそのはず、"egregious"の語源は、離脱を意味する接頭辞ex-と、ラテン語で群れを意味する名詞grexから成る単語です。
つまり、その意味は、群れから外れて見える(群れに埋没するのではなく、群れの中で目立って見える)ほど他に比べて優れている、というものだったのです。
時を経て、"egregious"という褒め言葉は皮肉になり、現代では悪い意味で用いられることがもっぱらです。
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