ハワイに壊滅的な打撃をもたらした山火事。米国内の食品会社が物資の支援を表明しました。
その支援物資ですが、「スパム」(Spam)だということです。
This is the best type of spamming.
The canned meat brand Spam has announced it’s partnering with the humanitarian organization Convoy of Hope to send food to Hawaiian residents who have been affected by the deadly wildfires ravaging the state.
(Emily Lefroy. Spam sends food to Maui amid devastating wildfires: ‘We see you and love you’. New York Post. August 16, 2023.)
そう、「スパム」です。
ネット時代に生きる我々は「スパム」と聞けば、迷惑メールを反射的に想起します。
ご存知の方も多いとは思いますが、"Spam"はそもそも缶詰にしたハムの商品名で、商標です。(故に大文字で始まります。)
"Spam"という商標名は、spiced hamを約めたものであると辞書に載っています。
そして、この"Spam"が迷惑メールの意味になったのは、イギリスのコメディ番組で"Spam"というフレーズが連呼されたことに因むという説があります。単語の連呼が、メール受信トレイを埋め尽くす迷惑メールを想起させたのでしょう。
商標の"Spam"は迷惑メールを送信する行為を意味する動詞になり、American Heritage Dictionaryでは、
To send (a message) indiscriminately to multiple mailing lists, individuals, or newsgroups.
という定義が見えます。
ハムの缶詰としての「スパム」は、当初は米軍人の食糧として重宝され、特にハワイ州ではスパムの消費量が多いそうです。
ハワイに行ったことがありませんが、スパムを使った「スパムにぎり」や「スパムおむすび」は現地で人気のグルメだそうで、いわゆるソウルフードみたいな位置付けのようです。
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