新しくスタートしたメタ社によるSNS「スレッド」をきっかけに、X(旧Twitter)のマスク氏はCEOのザッカーバーグ氏を公然と非難しましたが、両者のやり取りが格闘技で決着をつけるという話にエスカレートしているというのを興味深く読んでいました。
マスク氏が挑戦状を叩きつけると、場所を指定しろとザッカーバーグ氏が応じるなど、両者の場外乱闘(!?)を多くのメディアが報じました。
と言っても、もう何週間か前の話でその後どうなったのか聞かないなぁと思っていたら、今日読んだ記事では、マスク氏がザッカーバーグ氏宅を訪問して決着をつけるというような投稿をしているということでした。
一方、ザッカーバーグ氏は(呆れて?)これに応じていない、という話です。
Mark Zuckerberg dismissed Elon Musk's latest attempt to lure him into a fight after the executive chair of X, formerly known as Twitter, claimed he was going to show up at Zuckerberg's home and livestream it.
In a post on X Monday, Musk said he was going to test drive a Tesla model by taking it to Zuckerberg's home in Palo Alto.
(Mark Zuckerberg dismisses Elon Musk's latest attempt to egg him into a backyard fight: 'Mark takes this sport seriously and isn't going to fight someone who randomly shows up at his door'. Business Insider. August 15, 2023.)
当初の報道から、これはおふざけの類いではないのかと訝っておりましたが、やはりという感が否めません。
両者の確執を逐一取り上げるメディアは、結局のところSNSの宣伝になってしまっているようにも思えます。
今回は、格闘をけし掛けるマスク氏に対し、相手にしない、と態度表明をしたザッカーバーグ氏の方がオトナに見えます。
…the Meta CEO wrote on Threads: "I think we can all agree Elon isn't serious and it's time to move on."
"If Elon ever gets serious about a real date and official event, he knows how to reach me," he added.
Musk has made grandiose claims in the past with uncertain follow-through.
(ibid.)
マスク氏の奇行は今回に限りませんが、大袈裟な物言い、誇大を特徴とする言動は見透かされているようです。
今日の1語、"grandiose"は気取っていて、大袈裟で、仰々しい、という意味です。
Characterized by excessive self-importance or affected grandeur; pompous
(American Heritage Dictionary)
この形容詞は勿論、大きいことを意味する"grand"から来ていますが、雄大、壮大であるという意味の"grand"はニュートラルな意味合いであるのに対し、"grandiose"の方はそれが見せかけであるという批判的意味合いがあります。
実際は大したことはないのに、大きく見せかけている、という事なんですね。"grand"に余計な文字がくっついているのが、背伸びしている証拠、という訳です。
昔々、中学校の頃のことですが、ケンカする、やっつけてやると周囲に繰り返し言い続けて、結局何にも起きなかった、という威勢だけいい、そういう不良生徒がよくおりましたが、マスク氏に同じものを感じます。
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