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2015年12月24日木曜日

turtle

自宅でカメを飼っています。何年か前の夏、近くの沼で子供と見つけたミドリガメなんですが、あまり大きくもならず、水槽の隅でじっとしています。

カメがサルモネラ菌を宿していることがあるという下記の記事の内容に一瞬たじろぎました。


Tiny turtles, a staple of many school science labs and an appealing family pet for people allergic to cats and dogs, may also be responsible for a growing number of salmonellosis outbreaks, a U.S. study suggests.

Sales of turtles with shells less than 4 inches long have been banned in the U.S. since the 1970s because the creatures are known carriers of Salmonella bacteria, which can cause fever, abdominal cramps and diarrhea so severe that some patients need hospitalization. Young children, the elderly and other people with compromised immune systems are particularly vulnerable to serious complications from these infections.
(Turtles kept in many schools and homes again tied to Salmonella. Fox News. December 23, 2015.)


ということで、今日はカメの話題なのですが、記事では、


turtle


という単語が使われています。当たり前すぎるような話ですが、カメを言うのにもうひとつ、


tortoise


という単語もあります。昔から漠然と疑問だったのですが、どうして2つの単語があるのでしょうか?

語源欄を見てみると、"turtle"は元々は"tortoise"だった、ということで、"tortoise"がカメを指す唯一の単語だったようです。ところが、"tortoise"は、"turtledove"という別の単語の影響を受け、"turtle"という単語が新たに生まれたのです。

"turtledove"とはキジバトのことです。カメを指す"turtle"とは全く関係がなく、"turtle"の部分はハトの鳴き声を模した擬声語であるということです。

つまり、"turtle"はカメを意味する単語ではなかったのです。

"tortoise"については、ギリシャ神話のタルタロス(Tartarus)に由来するとあります。タルタロスというのは、冥府(つまり、あの世)のことです。冥府とは日の光も届かないような暗い深みであるとされていますが、おどろおどろしい世界の象徴ともなっています。日本では、「鶴は千年、亀は万年」などと言って珍重されるカメですが、西洋においてはカメは異端の象徴とされているようです。

また、"tortoise"のスペルは、ねじれ曲がった、という意味のラテン語tortから来ています。カメの足がねじれていることと関係しているという説もあるようです。


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