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2019年4月1日月曜日

slate

記事の引用からお読み下さい。


(CNN) New York is slated to become the second state in the US to ban single-use plastic bags.

The ban, which would go into place next March, is expected to be passed as part of the state's 2020 budget deal, which Gov. Andrew Cuomo and state legislative leaders said they had agreed to on Sunday.

Democratic state Sen. Todd Kaminsky told CNN affiliate WCBS last week that the plastic bag ban was a longtime coming.
(Dakin Andone. New York is expected to become the second state to ban single-use plastic bags. CNN. March 31, 2019.)


昨今、問題になっている海洋プラスチック問題に対して、プラスティック製のストローやスーパーのレジ袋を廃止する動きが世界中で起こっていますが、アメリカ・ニューヨークは使い捨てのレジ袋を来年から禁止することを決めたようです。レジ袋禁止を法制化するのは、米国ではカリフォルニア州に続いて2番目となるそうです。

さて、話題にしたいのは引用記事の冒頭で、


New York is slated to become the second state...


とある部分の、”slate”という動詞の用法です。

この“slate”は「〜することになっている」という意味合いで、


is slated to...


は置き換えるならば、


is going to...
is scheduled to...


などとほぼ同等です。

ところで、“slate”というのは粘岩板と呼ばれるもので、屋根葺きに使われる材料です。

建築材料の名称と、今回取り上げる動詞の意味との間には大きな隔たりがあるとは思いませんか。

ということで語源探訪ですが、“slate”の粘岩板というのは、屋根葺き以外に、物を書き付けておく板状のものも意味していました。Online Etymology Dictionaryによると、14世紀頃のことです。

その後、“slate”は、選挙などの候補者リストの意味で用いられるようになったようです。政党の関係者は候補者をスレートの粘岩板に書いたり、消したりしていたのでしょうか。

恐らくはこのような経緯から、“slate”に(候補者)をノミネートする、さらには、提案する、予定する、という意味合いへと発展していったようです。


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