昨日の投稿で、正体不明の植物の種らしきものが送り付けられる事例がアメリカで多発しているという話題を取り上げましたが、その中で"brushing scam"なる可能性もあるということでした。
それで今日はこの"brushing scam"を取り上げます。
RICHMOND, Va. (CBS19 NEWS) -- The Better Business Bureau is warning residents about a kind of scam that is called "brushing."
According to a release, boxes of merchandise that the resident didn't order from Amazon show up with no return address except that of Amazon and the resident does not know who ordered the items.
BBB says companies, usually foreign and third-party sellers, will send items by using a person's address and Amazon information with the intention to make it look as though that person wrote a positive online review of their merchandise and that the resident is a verified buyer of such merchandise.
The release says the company would then post a fake, positive review to improve the ratings of its products, which will help it get legitimate sales, resulting in better profits for that company.
(Warning about 'brushing' scam involving Amazon deliveries. CBS 19 News. July 17, 2020.)
日本では「送り付け商法」なる詐欺があります。注文していない品物が届き、開封したら後になって請求が来て、本来支払う必要もないお金を支払うことになるという、誠に以って怪しからん詐欺です。
"brushing scam"についても、この「送り付け商法」と同様のものかと思ったのですが、詳細は少し異なるようです。
どうやらアマゾンなどのネット通販サービスを悪用しているようなのですが、"brushing scam"を働く詐欺師はアマゾンユーザーの個人情報を何らかの手段で入手し、当人になりすまして勝手に商品を注文しているようです。
そしてこの点が最も異なるのですが、"brushing scam"の目的は不当請求することではなく、当人になりすまして当該商品に対する好意的なレビューをアマゾンに投稿することで、その商品があたかも人気があるかのように見せかける(そして、売上増を目論む)ことなのだそうです。
少し前に「ステマ」(ステルスマーケティング)という手法が流行り、問題視されたことがありました。実際に商品を購入していないのに、好意的レビューを請け負う人があぶりだされた訳ですが、"brushing scam"では実在ユーザーを騙って好意的レビューを投稿するので見分けにくくなるということになります。
この新手の詐欺的手法をなぜ"brushing"と呼ぶようになったかについては、よく分からないようで、色々な記事を当たりましたが、尤もらしい説明には辿り着けませんでした。
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