プラットフォーマーなどと呼ばれ、ネット時代に君臨する4大企業のトップが米議会での公聴会で証言に立ったそうです。
グーグル、アマゾン、フェースブック、アップルの4社は、各社の社名の頭文字を取ってGAFA(ガーファ)などと呼ばれています。
公正な競争を阻害し、市場を独占しているのではないかとの不信感が高まる中、反トラストの観点から議会の公聴会での証言を求められたようです。各社のCEOが一堂に会するのは恐らく初めてではないかと思われます。
とはいっても、新型コロナウィルスの影響もあって、公聴会自体はオンライン形式で行われたようですが。
The unquantifiably wealthy Amazon founder Jeff Bezos has shown he’s really just like the rest of us plebs after making an embarrassing tech blunder while testifying in front a US Congressional hearing into anti-competitive practices by tech companies.
Mr Bezos was called to testify alongside Facebook co-founder Mark Zuckerberg, Apple boss Tim Cook and Google head Sundar Pichai at antitrust hearings examining the size and behaviour of big tech companies in an effort to determine whether they’ve engaged in anti-competitive practices.
(Jack Gramenz. Jeff Bezos on mute during US Congress tech antitrust hearing. News.com.au. July 30, 2020.)
引用した記事はアマゾンCEOのJeff Bezos氏を取り上げています。冒頭部分で、
he’s really just like the rest of us plebs after making an embarrassing tech blunder
とあるので一体何があったのやら、と興味を引かれました。
読み進めると、記事は以下のように続きます。
While the other three (particularly Mr Zuckerberg) are veterans of Congressional testimony, it was to be Mr Bezos’ first time speaking in front of Congress (though he didn’t have to enter the actual building, with hearings being held virtually due to the pandemic).
But despite founding one of the world’s biggest tech companies, a common tech mistake prevented him from speaking to anyone outside the room he called in from.
“Mr Bezos … you’re on mute,” Florida Republican Greg Steube told the world’s richest man when no sound accompanied Mr Bezos answer to “yes or no” questioning about whether the Chinese government was stealing technology from US companies.
“I’m sorry,” Mr Bezos said, unmuting himself.
(ibid.)
オンラインで参加したBezos氏は、自身のデバイスがミュートになっているのに気が付かず、共和党議員に「ミュートになってますよ」と指摘されて、改めて発言をした、というだけのことなのですが、
he’s really just like the rest of us plebs
とあげつらわれてしまいました。
コロナウィルスの影響で自宅でのリモートワークを余儀なくされている平民サラリーマンにはお馴染みかもしれません。
オンライン会議で発言時にうっかりミュート設定のままになっていて同じ事を2回、3回と喋らなくてはならないというのは誰しも1度くらいは経験しているものと思われます。
今日の単語、"plebs"は平民、とか一般大衆という意味です。ラテン語で下層民を意味する名詞plebes(あるいは、plebs)から来ています。
ところで、英単語の"plebs"は見たところ複数形に見えますよね?単数形である"pleb"に複数形語尾-sが付いたように見えます。
確かに、辞書のエントリには"pleb"もあり、"pleb"と"plebs"は単数、複数のセットといえなくもないのですが、これが辞書によって扱いが違うという状況があり、ややこしいのです。
ランダムハウス英和辞書では、“pleb”が単数、“plebs”が複数という扱いです。
一方、研究社の新英和大辞典(第五版)では、“plebs”は単数扱いで、複数形は“plebes”です。
さらにややこしいのですが、もう1つ"plebe"という単語もあり、こちらも同じラテン語から来ています。
ラテン語名詞のスペルはplebes(plebs)ですが、こちらは語末の-sが複数形を想起させますが、単数形です。ちなみに、複数形は、(単数形をplebesとした場合、単複同形になりますが)plebesです。
なまじラテン語を知っているとややこしいことこの上ありません。
同じくラテン語plebsを語源とする単語である、"plebiscite"も参考にどうぞ。
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