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2020年7月24日金曜日

surgeon

アメリカ国内での新型コロナウィルス感染症の拡大に歯止めがかかりません。

日本の感染状況とは桁違いですが、大統領の無策に対する批判は高まっており、感染症対策の専門チームも衛生当局も警鐘を鳴らしているのですが、アメリカ人という国民性なのでしょうか、響いていないようにも思われます。

記事の引用をどうぞ。


As confirmed coronavirus cases in the U.S. near 4 million, U.S. Surgeon General Dr. Jerome Adams said Tuesday that the country needs to lower the transmission rate of Covid-19 in order to reopen schools despite pressure from the Trump administration.

Adams told CBS on Tuesday that the "biggest determinant" of whether schools reopen will be the transmission rate in a given area, and urged people to wear masks and social distance to decrease that rate in order to protect teachers and families who are at a higher risk than students.
(Elana Lyn Gross. The Transmission Rate Of Covid-19 Needs To Decrease Before Schools Reopen, U.S. Surgeon General Says. July 21, 2020.)


登場人物に、U.S. Surgeon Generalという人がいます。

知りませんでしたが、"Surgeon General"とは、公衆衛生局の局長というポストを指すのだそうです。

ナントカ~Generalというのは英語で良くある表現で、Attorney General(司法長官)とか、Secretary General(事務総長)とかを思い浮かべると、なるほど"Surgeon General"というのも分からなくはないのですが、"surgeon"と聞くと「外科医」という日本語がまず思い浮かびます。

"surgeon"の語源を遡るとフランス語、さらにラテン語(chirurgia)、ギリシャ語(kheirourgos)にたどり着くのですが、これらの語のスペルに見られる、chir-やkheir-は、英語の接頭辞chiro-に同じく、手を意味するそうです。

つまり、"surgeon"というのは、手を使って仕事をする(手術する)人のことで、まさしく外科医がメスなどの道具を操って、熟練したスキルにより病を治すということに通じています。

"surgeon"というスペルからchiro-の接頭辞は思い浮かばなかったので、意外な発見でした。

ちなみに、"surgeon"とは別にchirurgeonという英単語もあり(二重語)、古語としてやはり外科医を意味する単語です。こちらは、接頭辞のchiro-をスペルに残していますね。


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